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写真が上手い人とは2 -Who is good photographer? 

 

前回は写真が上手い人というのは
技術的な面で優れている事と必ずしも決してイコールでは無く
技術的な事はプロの最終的な差別化には決してならないと述べた。

では、写真が上手い人というのはどういう点が優れているのだろうか?

Sunny spot
Nikon FM
Nikon Ai Nikkor 105mm F2.5S
Lomography X-pro 200


ボクなりの結論から言うとこういう事だ、
頭に持っているイメージが量・質ともに違う

逆に言えば現代の優れた性能のカメラをもってすれば
素人でも決定的瞬間が偶然にも出くわす事が出来さえすれば
プロ顔負けな写真が撮れる時がある。

つまり一葉の写真の範囲ならプロとアマの差別化は
現代の環境ではもはや不可能なのだ。


◆写真家の持つイメージの量

上記の事をもってしてプロの定義は
失敗写真が少なく一定の高い品質の写真を確実に撮れる人、
とする人もいる。(要するに質が高いと言いたい訳だ)

これは確かに間違いでは無いとは思うが
普段広告業界に居て写真を発注する現場を見ている立場からすれば
それは当たり前の事であって、コストと納期に直結しない限り
OKカットの裏に膨大なNGカットがあっても全然問題は無いので
(昔はNGカットが多いとフィルムコスト増に直結したが)
プロの定義としては不十分な話だ。


逆に広告現場に限った話(雑誌等媒体も似た様なものだと思うが)では
頼れるプロフォトグラファーとはイメージの引き出しが多て
それも確実に迅速に納品物として撮影してくれる人だ。

この引き出しが多いという事はどの世界のプロでも重要な事だと思う。
つい先日MLBのイチローが10年連続200本安打という偉業を成し遂げたが
インタビュウでボクは引き出しが多いので調整はいつも可能、
と明言していたのをボクは聞き逃さなかった。


大体イメージというのは言葉では表現しきれない部分が多い割に
言葉以上に語りかけてくる時があるので厄介だ。

ボクラみたいな職業の人間が必要なイメージを創る時、
「あんな感じ」「そんな感じ」みたいな極めて抽象的な言葉とか
「バーッと派手に」「キュっとセクシーに(ブツドリでw)」みたいな
まるで長嶋茂雄語録みたいなやりとりが出るのはしょっちゅうだ。

#もう少し現場の様子を言うと、ADはもっとコントラストあげて
#とか具体的に指示してくれるが、クライアントは長嶋タイプが多い。
#よって間に入って翻訳してくれるADの指示が的確だったら
#フォトグラファーはADに深く感謝しなければならない

そんな部外者からすれば全然イメージ出来ないような指示が出た時
「わかりました」の一言で仕上げてくれるプロは非常に頼もしい。
的確に対応出来る引き出しが多いというのはプロには必須なのだ。



◆写真家の持つイメージの質 そんなの関係ねー! オレは広告なんて興味ないぜ! 撮りたいものを撮らなきゃ意味がねー! というフォトグラファーもいるだろう。 しかし自分の責任の下に自由に創作活動するアーティストでも ボクは同じことだと思う。 よく若い人には個性の創り方を勘違いして 自分の好きな他とは極端に違った写真を 背伸びしてやっている人がいる。 しかし”他人を意識して”無理やり個性を創ったものは 余程長い時間やり抜いて極めない限り魅力が無い。 誤解を恐れずに言うならば野球ばかりやってきて 野球バカと言われてしまうようなものだ。 そこまで言わなくても技術的な事で良い事は すぐ他人が真似できてしまうような世の中なのだ。 高度情報化社会というのはそういうものだ。 今回のトップの写真はクロスプロセス現像した写真だが クロスプロセスがいつ、誰が始めたかボクは知らないが 最初にやった人はたいそう個性的ともてはやされただろう。 でも今となってはその気になれば誰でも出来てしまう。 つまり引き出しが多く無いと質も維持出来ないのだ。 ひとつのテーマや技法を極めるのも良いが 本当の意味で写真が上手くなりたいのなら 引き出しの多さにも注力しなくてはならない。
ところで梅佳代さんという写真家がいるのはご存知だろう。 彼女の男子という写真集は、普通の人でも撮れそうで撮れない まさに小学生の女子からみた男子そのものの表情がイキイキとしていて ボクも好きな写真集だ。 一部では有名な話だが、彼女は一眼レフこそ使いこそすれ 基本的にはプログラムオートしか使わない。 また、本人はライティングとか全然解らないと公言すらしている。 そんな彼女は木村伊兵衛写真賞を受賞している訳だが、 これこそ技術と良い写真がイコールで無い事の典型だろう。 (今回は彼女の良し悪しや同賞受賞の是否についてはあえて論じない) しかし彼女がこれからずっと一線級の写真家としてやっていけるかは 誰も未だ解らない、という点では意見が一致すると思う。 (もちろん彼女に限った話でなく若い写真家全般でも同じだ) 彼女の写真は質が高い事は社会的に証明された。 彼女みたいな若い写真家は自分の中に未だ眠っているイメージや これからの人生で新たに獲得するイメージを膨らませる事 つまりより多くの引き出しを創っていくことが大事だと思う。 また、大山行男さんという写真家をご存知だろうか。 彼の写真集、宇宙の富士山は驚くべき写真集だ。 富士山という割とポピュラーな被写体を 膨大な時間をかけて追いかけた末辿り着いたのが 地球という惑星の中の富士山という視点だった。 江戸時代の浮世絵から連綿と続く富士のイメージから 完全に別れを告げて宇宙の視点から富士を見て(撮って)いる。 写真をみているだけで、これまで富士をあらゆる角度から 膨大な時間とフィルムの量をかけて見てきた結果だと解る。 彼は富士という撮りたいものを撮って深く入り込みながら 固定観念を脱却し、多種多様かつ膨大な富士のイメージを 自分の引き出しに整理したのがこの写真集という印象だ。 その量に裏打ちされた質の高さは見るものを圧倒する迫力がある。 写真の質に関しては大山氏は梅氏とは違ったアプローチで興味深い。 芸術家という人の中にはスポーツ選手と同じように 若い時の感性が衰えて来るに従って輝きを失う人がいる。 しかし年齢に関わらず輝き続ける人もいるし 写真家は比較的他の分野より熟年以上の活躍が多い。 これは自分のイメージのストックを大事に育てている事の 証明に違いないとボクは思うのである。 次回も続きます









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コメント

うんうん、納得できる話です^^
続きも楽しみにしております。

Re: タイトルなし

HarQさんみたいな人にそう言われると嬉しいです(^^
次回も頑張りますのでよろしくお願いします

> うんうん、納得できる話です^^
> 続きも楽しみにしております。

初めまして。月1会から来ました。

以前よりちょくちょく拝見しておりました。
とても勉強になります。
今回もうんうんと頷くところが多かったです。

上手いと思う人はやっぱりよく見、考えていると思います。
対象に対してどのようなアプローチがあるかという引き出しが多く、
結果として非常に打率が高く驚かされます。

私などは数打ちゃ当たる方式でしたが、やはりダメでした。
ある種の偶然にだけ頼っていては上達は遠いですね。

Re: タイトルなし

こんにちわ。
コメントありがとうございます(^^

うまい人はほんとどうしてこんな見方が出来るの??
って思うこと多いです。

打率の高さも見方のユニークさも
膨大な練習量の賜物という事で
本当に上手い人の話を聞くたびにいつも敬服してます。

お互いこれからも写真を楽しみながら
打率向上に努めましょう(笑)


> 初めまして。月1会から来ました。
>
> 以前よりちょくちょく拝見しておりました。
> とても勉強になります。
> 今回もうんうんと頷くところが多かったです。
>
> 上手いと思う人はやっぱりよく見、考えていると思います。
> 対象に対してどのようなアプローチがあるかという引き出しが多く、
> 結果として非常に打率が高く驚かされます。
>
> 私などは数打ちゃ当たる方式でしたが、やはりダメでした。
> ある種の偶然にだけ頼っていては上達は遠いですね。

拝読させていただきました。
大変興味深い内容でした☆

梅佳代さんの写真はPGと被写体との関係性が作品に表れていますよね^^
Pモードしか使わなくても、彼女にしか撮れない写真、ってところに
作家性を感じています。

引き出しを増やすべく、毎日撮るのみの私です><

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます(^^

梅佳代さんは仰る通りの才能がありますよね!

写真にとって大切な事を再認識させてくれる
素晴らしい作家さんだと思います。

一緒に頑張って毎日撮りましょー!(^^

> 拝読させていただきました。
> 大変興味深い内容でした☆
>
> 梅佳代さんの写真はPGと被写体との関係性が作品に表れていますよね^^
> Pモードしか使わなくても、彼女にしか撮れない写真、ってところに
> 作家性を感じています。
>
> 引き出しを増やすべく、毎日撮るのみの私です><

子安運河について調べていてたまたまこのブログにたどり着きました。

「写真がうまい人とは」色々考えることの多いテーマと思いました。
「写真屋さん」の写真が失礼だがとてもつまらないことが多い。本人たちは「プロだ」と胸を張っているが長年同じような要求、昭和10年代から変わらぬ写真表現のまま…。一方アマは。昭和末期、カメラ好きというとアイドルのハプニング狙いの変態扱いかネクラなだめな奴扱いだった。ところが「ヒロミックス」みたいなのが出てきてぶち壊してくれた。あのときの篠山キシンさんを含めたカメラマニアたちの「ガーリーフォト」叩きは今見ると面白いです。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます!!

私も日本の写真表現は気がつくと色々多様化しているのに
メインストリームは昔のまま…という素朴な疑問をもっていて
それがこのエントリーを書くキッカケのひとつになってます(^^

ですからこうしたコメント貰えて嬉しいです!
今後何卒よろしくお願いいたします!!



> 子安運河について調べていてたまたまこのブログにたどり着きました。
>
> 「写真がうまい人とは」色々考えることの多いテーマと思いました。
> 「写真屋さん」の写真が失礼だがとてもつまらないことが多い。本人たちは「プロだ」と胸を張っているが長年同じような要求、昭和10年代から変わらぬ写真表現のまま…。一方アマは。昭和末期、カメラ好きというとアイドルのハプニング狙いの変態扱いかネクラなだめな奴扱いだった。ところが「ヒロミックス」みたいなのが出てきてぶち壊してくれた。あのときの篠山キシンさんを含めたカメラマニアたちの「ガーリーフォト」叩きは今見ると面白いです。
  • [2013/04/13]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

再びお邪魔します

こんにちは、再びお邪魔します。
本文を読み返して思い出したのですが、知人に元プロカメラマンがいます。新聞社に高校出た後勤めていたのですが、昔ながらの職人気質で頑固な性格が災いして30手前で故郷に帰り、自動車工場に再就職。今はプロとしては食べていませんが、カメラはいつも持ち歩いてます。
彼の写真は上手いと思います。頑固で押し付けがましく、かたくなな性格でなければ、今頃は。と思わされます。結構引き出しのある人だと思うんだけど、自分の性格がそれを狭めてしまったわけです。

一方、ネット上を見ると「センサーサイズ」(フルサイズ至上主義)、「解像度オタク」が随分声が大きく幅を利かせています。「カメラ女子」の対抗勢力かもしれません(苦笑)。ただ、こういう人たちを快く思わない人が多いようで、批判・揶揄も頻繁に見受けられます。しかし実は「プロ」「ハイアマ」「写真屋さん」の中にはこの手の機材オタクが非常に多いというのも現実と思います。

Re: 再びお邪魔します

おかえりなさいませ(^^

機材オタクも最終的に良い写真に結びつけば
誰も文句言えないんですけどね!
実は私はそれを目指してます(爆)

ただ、仰るとおり最近だったら
センサーサイズ主義に代表されるように
意味の無い、単なるメーカーの販促戦略に乗せられているだけの
ブームはボクは冷静に見てしまいますねえ。
音がへそ曲がりというのもありますがw






> こんにちは、再びお邪魔します。
> 本文を読み返して思い出したのですが、知人に元プロカメラマンがいます。新聞社に高校出た後勤めていたのですが、昔ながらの職人気質で頑固な性格が災いして30手前で故郷に帰り、自動車工場に再就職。今はプロとしては食べていませんが、カメラはいつも持ち歩いてます。
> 彼の写真は上手いと思います。頑固で押し付けがましく、かたくなな性格でなければ、今頃は。と思わされます。結構引き出しのある人だと思うんだけど、自分の性格がそれを狭めてしまったわけです。
>
> 一方、ネット上を見ると「センサーサイズ」(フルサイズ至上主義)、「解像度オタク」が随分声が大きく幅を利かせています。「カメラ女子」の対抗勢力かもしれません(苦笑)。ただ、こういう人たちを快く思わない人が多いようで、批判・揶揄も頻繁に見受けられます。しかし実は「プロ」「ハイアマ」「写真屋さん」の中にはこの手の機材オタクが非常に多いというのも現実と思います。
  • [2013/04/18]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

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