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2011年のカメラと写真を占う2 -写真の楽しみ方が広まる年 

 

2011年のカメラと写真はどうなっていくか自分なりに予測を
前回はハード面のカメラについて書いたが
CP+を来週に控え今回はソフト面という事で写真そのものの
今年の動向を占ってみたいと思います。

Mag


個人的に思う結論から言うとデジタル一眼レフブームは
そろそろ国内は一巡し(需要が衰えるという意味では無い)
新たな局面が生まれる段階になるのではと思う。

その局面とはカメラというハードへの興味から
優れた写真そのものと優れた写真家への
深い関心の移行だと考える。

これまで日々の生活で人は本当に沢山の写真に触れてきた。
日本では写真があまりにもコモディティ化したので
写真を鑑賞するという意識は美術等と比べて
海外と比べ日本は今までイマイチだった感がある。

しかしデジイチを手にした事で撮り手側の意識を持って
写真を見る人が増えたため、優れた写真作品への関心が
増大していくと思うのだ。


そう思う根拠は昨年出たいくつかの雑誌から得た。

紙媒体の不況が言われて久しいが
頑張っている媒体は生活者の意識や関心の変化を
いち早く捉えるのが上手い。

実際、昨年はカメラ専門誌以外の雑誌で
写真を特集したものに面白いものがあったので
4つ程紹介しながら話を進めたいと思う。


■東洋経済 カメラ新世紀
東洋経済は有名な経済誌だが、昨年カメラ産業の大特集をした。

ボクは常々この不況の中、ものづくりの分野で
数少ない絶好調産業であるカメラ産業を
経済界がもっと注目するべきでないかと思っていた。

そんな中やっと出た大特集はなかなか面白い内容だった。
経済誌らしくコンデジの最大のライバルはiPhoneと言う等鋭い指摘があったり
ものづくり大国だった日本の最後の独占市場はカメラ、というくだり等
思っていた事を全部書いてくれた感じがする。

#個人的には最後の砦というより、日本の誇りだと思う。

特筆すべきは経済誌らしからぬ写真の撮り方等や
一枚の写真の裏にあるストーリーや写真の楽しみ方等
ソフト領域にもページをちゃんと割いているところだ。

当然カメラはハード単体で完結する商品では無いので
写真産業全体を考えると、今まで以上にもっともっと
ソフト領域も意識する必要があるが
それを気づかせてくれるような所に編集部の良識を感じた。

これまで日●トレンディや価●コムに代表されるスペック一辺倒な流れに
ボクはとても違和感を感じてたので好感を持ったし、
そういう意識がユーザーにも芽生えて来ていると感じる時がある。

以前アート市場における写真について書いたことがあるが
今後はますます経済面からもソフト面を含めた写真産業の全体が
もっと注目されてしかるべきだと思う。


■BRUTUS 写真は もっと 楽しく なる
これは川島小鳥氏による未来ちゃんの抜群に存在感のある写真と
絶妙に秀逸なタイトルで瞬殺で買ってしまった。

個人的に面白かったのは篠山紀信大先生が
川内倫子、長島有里枝、高木こずえ、梅佳代、澤田知子の
今をときめく女性写真家に迫る記事なんだけど
紀信先生はこういう仕事向いている気がするな(笑)

ところで最近のデジイチブームを受けて
本屋に行くと物凄い数の写真系ムックがあるけど
そこで活躍している写真家の数にちょっと幅が狭いと感じる時がある。
#写真家個々人は皆さん素晴らしいが人数が少ないという意味

TOKYO PHOTO 2010でジェイムズ・ダンジガ―氏
(元マグナムフォト・アメリカディレクター)が
日本のまだ無名に近いフォトグラファーの力量を褒めていたけど
今後は人気のある写真家も多様化していくと思う。

そういう意味では川島小鳥の写真がトップにあるのは意義深いし
個人的にも注目している石川直樹や瀧本幹也にページが割かれているのも
何かを予感させる記事だった気がする。


■Pen 写真の学校
Penは以前紹介したTOKYO PHOTO 2010にも出展していたくらい
写真に関しての造詣と関心が深い雑誌だ。

そんな雑誌だけに写真の様々な楽しみ方を多面的に創っていた。
「撮る」「見る」「買う」と分けて掘り下げているのが素晴らしい。

なかでもアートとしての写真を収集したり飾ったりする
日本では未だあまり馴染みの無い楽しみ方を
海外の愛好者の紹介という具体例で示しているのが
初めて見る形で非常に興味深い。

もともと日本人はカメラと写真が大好きな民族だと思う。

しかし写真の読み方、つまり良い写真の評価軸というのは
だいぶ以前にリアリズム写真で固まって以来
個々人の主観的判断による漠然としたものに散逸している気がする。

もちろんキュレーターレベルではきちんと評価の軸を進化させているが
最近木村伊兵衛写真賞について雑音が聞こえたりもするし、
何より一般人レベルでは「良い写真」は相当漠然としている。

更に「買う」レベルにいたっては
写真専門誌でもほぼ触れてない分野なので
日本はまだまだこれからというのが正直な所だろう。

そういった意味でもこの特集が世に出た意義は大きいと思う。


■Coyote いい写真ってなんだろう?
コヨーテはもともと旅の雑誌なのだが唐突に写真の特集をした。

まあ、調べると創刊時に森山大道や星野道夫を取り上げている位だし
旅雑誌自体が写真は非常に縁が深いので一見何の不思議も無いのだが
誌面を開くとその内容お深さについて驚く。

ナビゲーターはボク自身内心師と仰ぐホンマタカシ氏で
写真について深く掘り下げるのだが、写真専門誌顔負けの
大学の一般教養レベルと言える写真論なのだ。

旅行雑誌がここまで深く写真論を掘り下げる必要があったのか正直疑問だがw
写真を真剣に好きである人間にはきわめて興味深い内容になっている。


---------------------------------------

以前【 写真は死んでいくのか?! -Who kills the photography 】
というエントリーを書いたら結構共感してくれる人が多くて安心した。

そこで

写真とは何か?

単にそうした哲学的な命題を時代が突きつけているだけなのだと思う。
と、書いたのだが、写真に限らず今の時代は哲学の時代では無いかと
常日頃ぼんやり考えている。

年初早々チュニジアやらエジプトやらでいろいろあるみたいだが
2011年というより、今後何年かは天地がひっくり返るような事が起きても
決して不思議では無い時代だと思う。

世紀末に流行ったオカルトチックな話ではなく
かつて強大な存在感を誇ったソビエト連邦があっけなく崩壊したような事が
起きても何にも驚かないという意味だ。

実はボクは大阪で阪神大震災を経験したのだが
今現実を作り上げているあらゆるものはあっけなく壊れる事を
実感した貴重な体験だったと今振り返る事が出来る。

ボクなりに今の世相を表現すると「信用収縮」の時代だと思う。
「信用収縮」はもともと金融の言葉だが、今あらゆる事がそうだと思う。

年金どころか将来も見えてこないし
政治家どころか企業経営者も勝手な事ばかり言っているし
まじめなヤツ程損をする、という感覚も当たり前になりつつある。

写真はメディアとの関係が深いがメディアも激変の渦中にある。

普段からテレビや新聞の人にはお世話になっているので
あまり悪口めいた事はいいたくはないのだが
既存メディアはこれまでのやり方ではもう駄目だろう。

「マスゴミ」という言葉に代表されるように
すっかり信用が収縮している。
ボクの住むマンションでも、もう新聞ゴミは殆ど無いという事実は重い。

しかし、どんな状況でも人は生きていくものだ。
阪神大震災を見た時そう思ったし、
多分戦争の時代を生きた人も同じ感覚だったと思う。


そんな変化の節目、というか価値観のパラダイムシフトが起きそうな時代
写真というのはより価値を増すのではないかと思う。

写真はその時代を記録するだけでなく
その時代の人々の意識も写し出すと思う。

人は良い写真ってなんだろう、と考えるうちに
本当に大切な事は何かを写真を通じて考えると思うのだ。


なんだかカタイ話になっちゃったけど、
たまには根源的な事も考えるほうが
何でもより楽しめる、というのがボクの持論だ。

こう感じているのはボクだけでは無い、とも感じるし
そう考えると2011年以降の写真は益々面白くなる、と思うのだ。









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コメント

こんばんは。
興味深いエントリですね。
「いい写真とは」ということはいつも考えます。
とりあえずコヨーテを買ってみようと思います^^

Re: タイトルなし

ありがとうございます(^^
「いい写真とは」は永遠のテーマですよね!


> こんばんは。
> 興味深いエントリですね。
> 「いい写真とは」ということはいつも考えます。
> とりあえずコヨーテを買ってみようと思います^^
  • [2011/02/06]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

いい写真とは!
考えさせられますね。答えの出ない永遠のテーマだと感じています。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます!

答えが出ないからこそ、人々は写真に魅せられるのでしょうね(^^

> いい写真とは!
> 考えさせられますね。答えの出ない永遠のテーマだと感じています。
  • [2011/02/06]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

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