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プロミネント -Voigtländer Prominent 

 

Prominent

ボクが所有するカメラの中でも最もユニークなもののひとつ、
フォクトレンダーのプロミネントを紹介しよう。


カメラ好きな人には既によくご存知の通り
前世紀末の1999年にフォクトレンダーは
かつてのライバルであった日本の、コシナ社によって
劇的に復活した訳だが、もともとはと言えば
神聖ローマ帝国時代にウイーンで生まれた
世界最古のカメラメーカーだ。

創業時期がモーツアルト存命の時代というから
いかに古く伝統のある企業だったかが分かるだろう。

フォクトレンダーの歴史については
コシナ社のこのページが詳しいのでゆっくり覗いてもらうとして
現在のフォクトレンダーはいわばブランドだけの存在で
血統的には旧フォクトレンダーとは何の関係も無い。
#スピリッツみたいなものは意識しているが

もちろんコシナ/フォクトレンダーの製品も
とても高品位でカメラ好きのツボを心得たものが多く
実際ボク自身いくつも現フォクトレンダーの製品を愛用している。


が、新旧レンズを取り揃えてみると
さすがに性格の違いは否めないのも事実だ。

現コシナ/フォクトレンダーのレンズの特徴を自分なりに言うと
現代的な描写でシャープかつコントラストが高い。

一方、旧フォクトレンダーのレンズの特徴はと言うと
オールドレンズらしく柔らかく軟調な写りの中にも
繊細かつピリッとシャープなピントの芯があり、
なんと言っても不思議な生命感みたいなものがあると言える。

そんな旧フォクトレンダーの代表的なレンズと言えば
ノクトンとウルトロンになるだろう。

特にノクトンは当時としては極めて明るいF1.5を確立した
ハイスピードレンズで代表的な銘玉だ。

ライカLマウントのものもあるが数が少ない事もあり
大体30万以上の値が付いていることが多い。

しかし本来のマウントであるプロミネント用のノクトンは
実はボディ付きでライカLマウントの10分の1位の値段で
売られている事が多いのだ(理由は後述)。


Still
Voigtländer Prominent
Voigtländer NOKTON 50mm F1.5
FujiFilm SUPERIA Venus 800
※NOKTONの作例はここでも見れますので是非御覧ください。



昔からフォクトレンダーのカメラは良く写ると言われ
「なぜならレンズがとても良いから」という
有名なキャッチフレーズとともに宣伝されたのもよく解る。

フォクトレンダーのセプトンを褒めちぎったが、
旧フォクトレンダーには本当に銘玉が多いのだ。

それまで職人の経験がものを言ったレンズ制作に
光学という科学を持ち込み徹底的に追及したカールツアイスと比べ
旧フォクトレンダーのレンズは今で言う「レンズの味」が
付けられていると感じる事がある。

これはウルトロンやノクトンを設計開発したトロニエ博士の
類まれなる才能によるところが大きいと思う。


セプトンの時にも紹介した「実用中古標準レンズ100本ガイド」の作者
島田和也氏もプロミネント用のウルトロンを知って以来、
最新のレンズに疑問を抱くようになり、
古いレンズが持つ画一化されてない魅力が何かを探求する
果てしない旅が始まってしまったと書いているが同感だ。


そういう訳ですっかり旧フォクトレンダーのトロニエ博士の作品の
熱烈なファンになったボクは昨年いつもお世話になっている
三共カメラさんでノクトン付きプロミネントを4万円で手に入れた。

旧フォクトレンダーは作りの良いことで有名だが、
確かに内部・外部ともすばらしい作り、しかもこのプロミネントも
傷ひとつないピカピカのものだった。

#レンズキャップが付いてなかった事を指摘すると
#一生懸命その場で代替え品を作ってくれて三共さんはサービスが良い♪



…しかし、レンズの素晴らしい出来に比べ
肝心のカメラのボディの方はと言うと実は結構???になるのだ。

そう、プロミネントは知る人ぞ知る非常に使いにくいカメラなのである。

先ずなんと言ってもファインダーが見にくい。
これは同時期に出たライカのMシリーズとはもう雲泥の差で
トップの写真のように別にファインダーを付けないと厳しい。

しかも距離計の基調線が短いから、
これでノクトンのようなピントの薄い大口径レンズを
暗い所で使うのは至難の技であったろう。


次にカメラの両肩に付いているダイヤルは
ひとつはフィルム巻上げとシャッターチャージ用で普通だが
左肩のはなんとピント調整用のリングなのだ。

これはもう他には無い方法でのピント合わせと言った感じで
しかも眼鏡使用者には実に不便で使いにくい。
おまけに目測でやろうにもフィート表示と来ているorz

シャッターダイヤルはオリンパスのOMシリーズみたいに
レンズマウントの根本についているのだが
これも何故だか1/500だけはシャッターチャージ前に
ダイヤルを合わせないといけない。


メカ的にはピントリングを回すとシャッターユニット兼マウントごと
前後に繰り出したり、シャッターチャージの様子がよく解ったり
非常に面白いのだが、とても素早く撮れるカメラでは無いのだ。

当時のフォクトレンダーの技術者達はオリジナリティを
とても大切にしていたからこんなカメラになったとの事だが
こんなに使いにくくてはその後会社が傾いたのも頷ける話だ。

そうこのボディの使いにくさでプロミネントと
プロミネントマウントのレンズは安いのだ。

しかしこの使いにくく、無骨なデザインで
フード等も大袈裟なカメラは何だか不思議な愛着が湧く。

最近は本当にありとあらゆるマウントアダプタが出ているので
このプロミネントマウントもライカL用変換アダプタが出たお陰で
30万以上出さなくても使いやすいライカボディでも
そしてデジタルカメラでもノクトンの味が楽しめるようになった。
#ホント良い時代になったものだ。

しかし同時に手に入れたこのマウントアダプタは結局殆んど使っていない。

この奇妙な割にどこかカッコイイデザインのカメラを片手に
ゆっくりと写真を撮る事が意外に面白くなったからだ。

カメラというのは便利なだけでは味気ない…
なんだかとても贅沢で不思議な存在なのである。









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コメント

プロミネント、欲しいカメラです。
ゼプトンもぜひ使ってみたいですね。
このレンズをライカなんかで使うのは宜しくない、プロミネントで使うべきでしょう。
Voigtlanderはライカなんか新参者と比べてはいけません。
ワタシはVitessaのUltron付があります。こちらの質感も宜しいです。ボディの皮はライカと違い本革使っているところが高級感ありです。

Re: タイトルなし

そうですね!ライカなんて新参者と比べちゃいけません(笑)
VitessaのUltronも良さそうですね!
実は旧ウルトロンはまだ入手してないので
今年の目標に密かにしておりますw

でも本当にフォクトレンダーは質感良いですよね!
段々愛着が湧く不思議なカメラです(^^

> プロミネント、欲しいカメラです。
> ゼプトンもぜひ使ってみたいですね。
> このレンズをライカなんかで使うのは宜しくない、プロミネントで使うべきでしょう。
> Voigtlanderはライカなんか新参者と比べてはいけません。
> ワタシはVitessaのUltron付があります。こちらの質感も宜しいです。ボディの皮はライカと違い本革使っているところが高級感ありです。
  • [2011/02/08]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

昨日これ入手しました。
初期型にNoktonと100㎜付。
残念ながらフードがありませんでしたが。

Re: タイトルなし

おお!
おめでとうございます!

プロミネント仲間ですね(^^

> 昨日これ入手しました。
> 初期型にNoktonと100㎜付。
> 残念ながらフードがありませんでしたが。
  • [2011/03/07]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

使いにくくなんかないっすよ

ライカコピーから進化した日本のカメラたちに使い慣れた我々には確かに違和感のある操作系ですが、フォクトレンダー的には、シャッターダイアルもファインダーもフォーカシングダイアルの位置も、彼らの中判の主流機ベッサそのものなので、ベッサから35ミリに移った人には、ライカなんぞよりよほどとっ付き安かったはずだと思いますよ。

シャッターの1/500秒の作法も、当時のシンクロコンパー搭載機ではごくごく当たり前のことで、戦前のカメラに広く使われていたコンパーの1/250でも全く同じ制約がありますから、当時の人間がプロミネントのシャッターを使いにくいと感じたことはまずなかったはずです。

僕も結構頻繁に持ち歩いてますが、慣れてしまえば、使いにくいなんてことはないです。フォーカシングはスムーズだし、シャッター音は心地よいし、なかなかの名機だと思います。

Re: 使いにくくなんかないっすよ

なるほど~
ベッサから考えるとそうですね(^^

シャッター音はとても素敵ですよね!
ボクも気に入ってます。

実はレンズの絞り羽根が動かなくなってしまったのですが
近々また修理に出して長く使おうと思ってます(^^


> ライカコピーから進化した日本のカメラたちに使い慣れた我々には確かに違和感のある操作系ですが、フォクトレンダー的には、シャッターダイアルもファインダーもフォーカシングダイアルの位置も、彼らの中判の主流機ベッサそのものなので、ベッサから35ミリに移った人には、ライカなんぞよりよほどとっ付き安かったはずだと思いますよ。
>
> シャッターの1/500秒の作法も、当時のシンクロコンパー搭載機ではごくごく当たり前のことで、戦前のカメラに広く使われていたコンパーの1/250でも全く同じ制約がありますから、当時の人間がプロミネントのシャッターを使いにくいと感じたことはまずなかったはずです。
>
> 僕も結構頻繁に持ち歩いてますが、慣れてしまえば、使いにくいなんてことはないです。フォーカシングはスムーズだし、シャッター音は心地よいし、なかなかの名機だと思います。
  • [2011/10/07]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

はじめまして

念願であったり高嶺の花だと思っていたカメラですが、気持ちが充実すると行動に出るようになることから購入することができました。まだ、使い方などわからないこともありネットで調べていてこちらのサイトにたどり着きましたしだいです。レンズの特製の表現がとても共感してしまいました、とてもうれしい気分です。慌てず少しずつ使います。

Re: はじめまして

はじめまして!

コメントありがとうございます(^^

良いカメラは気持ちと連動しますよね。
記事では使いにくいと強調しすぎたとちょっと反省してますが
慣れればどうって事ありませんし
何よりレンズは素晴らしいですから
是非楽しく撮影盛り上がって頂く事願ってます。

何かあればいつでもご連絡ください。
今後もよろしくお願いします。


> 念願であったり高嶺の花だと思っていたカメラですが、気持ちが充実すると行動に出るようになることから購入することができました。まだ、使い方などわからないこともありネットで調べていてこちらのサイトにたどり着きましたしだいです。レンズの特製の表現がとても共感してしまいました、とてもうれしい気分です。慌てず少しずつ使います。
  • [2012/04/27]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

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