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江戸川放水路を襲った津波の傷跡 -Tsunami in Tokyo Bay 

 

Scars of the earthquake
Leica M3 (SS)
Leitz Dual Range Summicron 50mm F2
Ferrania Solaris 200


東日本大震災から早3ヶ月。

個人的にこの3ヶ月を振り返ってみると
日本の原発事故対応が余りにもお粗末かつ
一部の人達の呆れてモノも言えない言動のお陰で
大変無駄なエネルギーと時間を使った3ヶ月だった気がする。

そこで得たものと言えば
災害では自分しか頼りにならない
という事だった気がする。


ところで東北地方の津波の被害があまりにも甚大すぎて
ほとんど話題にすら上らなかった感があるが
東京湾にも3月11日午後6時過ぎにはしっかり大津波が来た。

首都圏湾岸部の震災被害というと
浦安の液状化現象はメディアでも盛んに報道されたが
ボクが住む市川市妙典地区の江戸川方水路や
近所の市川港なんかも結構な被害を受けている。

そこで今後の防災対策に利用する意味でも
また、記録の為にも311のここ市川での地震と津波の傷跡を紹介しようと思う。



東京湾での津波というとネットを調べても案外記録が残ってない。
Youtubeにアップされた多摩川を遡上する津波くらいなものだろう。



しかし実際は隅田川に途中から注ぐ
神田川まで津波は遡上したそうで驚くばかりである。


では東京湾に面している江戸川方水路の津波はどの位の大きさだったのだろうか。

気象庁発表の津波が横浜で160cm、晴海で110cmとされているそうだが
江戸川ではもっと潮位が高かったということで2m近かったのではとの話だ。


その証拠にトップの写真にあるように
江戸川方水路に釣り船を係留している船宿が沢山あるが
桟橋の上に津波で流されてきた葦の枯れ茎などが固まって乗っており
いくつかの桟橋は完全に倒壊しています。
話では、桟橋が水没したのだそうです。

河川敷の駐車スペースは完全に水没して
堤防の中腹あたりにまで迫る程水位が高くなったとの話もある。

押してきた津波は方水路奥の行徳可動堰にぶつかって押し返され
水流が反転して山のようになって桟橋方向へ渦を巻いて
海からの津波の上に乗るようにして下ってきたそうだ。

この日は干潮だった事を考えて、こうした桟橋の惨状を見ると
2m近いというのは決して大げさな数値では無いだろう。
いやはや驚くばかりである。


Scars of the earthquake
Leica M3 (SS)
Leitz Dual Range Summicron 50mm F2
Ferrania Solaris 200



河口先は地震の被害も相まってもっと酷い。

湾岸道路下流域の右岸一帯にタンカーが接岸するシーバースがありますが、
石油タンクを囲む江戸川放水路側の岸壁が100mほど倒壊したそうです。

また、市川港に足を運んでみると途中の道は凄まじい液状化の後があり
港はご覧の有様。

Scars of the earthquake
RICOH	GR DIGITAL III


ここら辺りの堤防はもともと腐食が酷く
倒壊の危険が叫ばれていたのですが
ところどころ崩落してます。

Scars of the earthquake
RICOH	GR DIGITAL III


港の被害は津波というより地震の被害でしょうが
平坦だった場所が沈下したり浮き上がったり
複雑かつ物凄いエネルギーがあった事をうかがわせます。


市川市漁業組合の建物は完全に傾いて半壊に近い感じです。

Scars of the earthquake

Scars of the earthquake
RICOH	GR DIGITAL III


また、こんな不思議な現象に出くわした方の話もあるそうです。

東日本大震災が午後2時46分に発生した日、
この日は小潮で干潮時間が午後2時31分でした。

この地震発生時刻に潮干狩りをしていた人たちがいました。
場所は江戸川放水路下流域の湾岸道路下あたりで、
この辺一帯は干潮時間には干潟が露出し、
アサリ、ホンビノス貝その他の貝類が獲れます。

正真正銘の江戸前の天然貝で美味と私も聞いてます。

この場所の干潟で貝を獲っていた人たちは
地震発生当時大きな揺れに気付きましたが、
それよりももっと驚いた事に何もない砂浜だけの干潟に、
地下から「にょきにょき」と無数の棒が「生えてきた」そうです。
その数は数百本。

この棒の正体として2つの想定があるそうです。

■海苔養殖用の竹の棒
この一帯は海苔養殖の種つけ場であって、
毎年9月のお彼岸過ぎになると漁師の方々が
養殖網を張るために竹の棒を立てる場所でした。

「生えてきた棒」の正体は
昔の海苔養殖用に立てた竹棒の残骸で、
棒を取り除くときに深く刺さっていた部分が折れて
地中に残されたものだろうとの推測です。

■工事の残材料
昔、ここで工事等をしたときの材料が残されていて、
それが江戸川放水路の洪水その他で長年の間に
干潟の地中に埋没したのではないかとの話もあります。

いずれにしても平常時にはまったく人目につかない
地中に隠れていたものが地震と同時に「にょきにょき」と
生えてきたら確かに驚くでしょうね(^^;


この辺り一帯は東京湾に残った貴重な浅瀬である
「三番瀬」としても有名です(下記の写真の奥に写っている浅瀬)

三番瀬
RICOH	GR DIGITAL III


が、残念な事に津波と地震による地盤沈下のせいか
三番瀬の「日の出干潟」と言われる干潟は
この日以来干潮になっても昔ほど姿を現さなくなってしまいました。

自然の摂理とは言え、ちょっと寂しい気がします。

次回は行徳地区の街の震災の影響をご紹介しようと思います。










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コメント

このあたりまで被害があったとは知りませんでした。
日本国内でもあまり知られていないのではないでしょうか。

ヨーロッパではドイツの脱原発、イタリアの国民投票がクローズアップされていますが、原発大国フランス、ロシアそれから資源を持たない小国の原発があり、日本で思っているイメージほど反原発でもありません。チェコでも原発は6機あるそうですが、タクシーの運ちゃんが〝チェコにはないよ〟といっていたように、実はあまり一般の人は存在を知らないという国が多いような気もします。
人類は数万年かけて火の使い方を覚えた、電気の使い方を2000年で覚えた、はたして原子力は何年かかるのか。将来的には許容のできる原発ができるのかもしれませんが、それまでは民間一企業がやるべき事業ではないですね。

Re: タイトルなし

東京湾に津波が来たことは都内の人は殆ど認知してませんね。
石原都知事が対策を打つと表明してくれたからまだ良いですが
本当に大きな津波が来たときの皆の意識が心配です。
天災は忘れた頃にやってくる、とはよく言ったものですから…

欧州の人々の原発の意識はやはりそうでしたかぁ、といった印象です。
原発を推進する人達はとにかく隠れたがるので
チェコの運ちゃんみたいなのも解る気がします。

実際日本でも原発がいつの間にかこんなたくさん在った
と初めて知った人が多かったでしょうし
火力発電所がどこにあるかなんか誰もしらないですしね(笑)

ボクは原子力エネルギー自体はエネルギー多様化の観点で
実は完全否定まではしてません。

核廃棄物の問題もありますが、今回いろいろ調べて解ったのは
原発というのは冷静に見れば未だ実験炉に過ぎない、という事です。

商用目的で民間がやるべきでない、というのは仰るとおりですし
大都市圏の供給用に商用利用を兼ねて研究開発用に
常にアップデートし万全の安全対策を目指した炉が数基あれば
充分すぎるというのが本当の所だと思います。

今回何より問題なのは原発を巡る人達の隠蔽体質やいい加減さ
そして不透明な巨額の金の流れのシステムであって
日本の皆はそこに怒っていると思います。

チェルノブイリやスリーマイルみても登場する原発推進派は
驚くくらい全く同じ言動をしますし、
関わる人がもっとまともで、オープンで無い限りは
原発は全部止めざるを得ない、というのが本当の所でしょう。

残念ながら福島はかなり悲劇的な事になりそうですから
先ずは欧州各国の皆様も関心だけは持ってもらって
原子力とどう向き合うか考えていただく事を願ってます。


> このあたりまで被害があったとは知りませんでした。
> 日本国内でもあまり知られていないのではないでしょうか。
>
> ヨーロッパではドイツの脱原発、イタリアの国民投票がクローズアップされていますが、原発大国フランス、ロシアそれから資源を持たない小国の原発があり、日本で思っているイメージほど反原発でもありません。チェコでも原発は6機あるそうですが、タクシーの運ちゃんが〝チェコにはないよ〟といっていたように、実はあまり一般の人は存在を知らないという国が多いような気もします。
> 人類は数万年かけて火の使い方を覚えた、電気の使い方を2000年で覚えた、はたして原子力は何年かかるのか。将来的には許容のできる原発ができるのかもしれませんが、それまでは民間一企業がやるべき事業ではないですね。
  • [2011/06/14]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

おっしゃる通り、東電の体質だけはどうしようもないですね。
必ずしも彼らだけが悪いわけではありませんが、やはり使用者責任というのもある。ぐだぐだ内閣の菅氏の唯一の貢献は東電が撤退と言ったのを食い止めた、それだけです。
一昨日くらいにチェコの大統領は原発撤退を表明したドイツに訪問しチェコは原発を推進すると表明、ドイツの日和見的対応を批判しています。ドイツ国境付近に原発建設し、自分で持たないのは良いが、よそから買うのは良いのかとイヤミなことをするようです。
エネルギー問題で大国にしっぽ握られるのが嫌というのは理解できます。ですから反原発の先進国の流れに対し、途上国の原発推進は理には適っています。が、そんなに広まって果たしてユーザーのレベルがそこまで上がるのかというと想像すると怖いものがあります。

Re: タイトルなし

チェコの原発事情の貴重な情報ありがとうございます。

確かにエネルギーは国家戦略そのものなので
国によって方針が違うのはもっともなんでしょうね。

ここにちょっと面白い記事があります。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/10838

この記事だけでなく、いろいろ調べて思ったのは
最初は日本の原発は安全保障戦略を兼ねて立ち上がったけど
冷戦の終結と共にいつの間にかその話はどっかに行って
単なる金儲けの装置として官民一体で暴走したのだと思います。

原発を取り巻く社会システムが金を産み出すパワーは強大で
国家の一部として広く金が回っているので
そう簡単には原発廃止とはいかないでしょう。


だから原発問題の本質とは
この社会システムを作った官僚機構だと思うのです。

東電の体質はどうしようもないですが
ここまで腐ったのは完璧に胡坐を組めるシステムの上に居たからでしょう。

そう考えるとソビエトの超官僚主義が
チェルノブイリを生んだことと構図が全く同じなのかもしれません。


原発を活用するならオープンな電力マーケットの育成が
絶対条件なのかもしれません。

そうでないと利権化から腐敗を生み事故の遠因になる…
と最近考えるようになりました。

事故が起きてしまい今後膨大な健康被害が起きるとすると
30年後の日本はどうなっているんでしょうね…
ボクには静かな革命のようなものが起きるような気がしてます。


> おっしゃる通り、東電の体質だけはどうしようもないですね。
> 必ずしも彼らだけが悪いわけではありませんが、やはり使用者責任というのもある。ぐだぐだ内閣の菅氏の唯一の貢献は東電が撤退と言ったのを食い止めた、それだけです。
> 一昨日くらいにチェコの大統領は原発撤退を表明したドイツに訪問しチェコは原発を推進すると表明、ドイツの日和見的対応を批判しています。ドイツ国境付近に原発建設し、自分で持たないのは良いが、よそから買うのは良いのかとイヤミなことをするようです。
> エネルギー問題で大国にしっぽ握られるのが嫌というのは理解できます。ですから反原発の先進国の流れに対し、途上国の原発推進は理には適っています。が、そんなに広まって果たしてユーザーのレベルがそこまで上がるのかというと想像すると怖いものがあります。
  • [2011/06/15]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

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