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松代大本営跡 -66回目の終戦記念日に考える、知られざる昭和 

 

松代大本営跡
Nikon D700
Nikon Ai AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)
M ( F1.4 -1/100 ) ISO1600


今日は66回目の終戦記念日であるので少し戦争の事を考えたい。

皆さんは松代大本営というのを知っているだろうか?


松代大本営跡(まつしろだいほんえいあと)は、
太平洋戦争末期、日本(大日本帝国)の国家中枢機能移転のために
長野県埴科郡松代町(現在の長野市松代地区)山中に掘られた地下坑道跡だ。

象山、舞鶴山、皆神山の3箇所が掘削され
政府機関、日本放送協会、中央電話局の施設を建設。
3つの地下壕の長さはなんと10kmにも及ぶ
巨大な地下要塞、というか文字通り地下政府の跡地なのだ。

また舞鶴山地下壕付近の地上部には、
天皇御座所、皇后御座所、宮内省(現在の宮内庁)として
予定されていた建物も残っている。

昭和天皇の神器を奉じて帝都を動かずとの考えによって、
内廷皇族では皇太子明仁親王(今上天皇)等以外は
東京から疎開する気は無かったと言われるが、
終戦直前には移動を本気で考えていたそうである。



サイパン陥落後日本は本土決戦に備えて国民総出で
竹槍訓練等をしていた話は聞いた事ある人もいるだろう。

もしも当時の軍部が主張するように
本土で徹底抗戦という事になったとしたら
都はここ松代に遷都して戦争は続いていた訳だ。

硫黄島の戦いが地下壕を存分に活用した激戦になった事考えれば
もし、松代大本営が出来てしまったら…
信濃山中を舞台とした大ゲリラ戦が展開され
終戦はもっとずっと先になっていたかもしれない。

そう考えると非常に意味のある史跡なのだが
今の日本人の殆どはこの松代大本営を知らないように思える。

実際1990年に長野市により象山地下壕の一部(約500m)が
一般に内部公開されるまでは知る人ぞ知る施設にすぎなかった。



その存在を知って以来、どうしても一度行きたかった所だが
いざ足を向けて見て驚くのは山沿いのどこにでもある住宅街の
ど真ん中にある事。正直道もクルマ1台がやっと通れるくらい狭い。

判りにくい入り口の側には小さな資料館が併設され
入り口で管理しているオイちゃん達が笑顔で迎えてくれる。

入場は無料だがヘルメット着用(無料で貸してくれる)


松代大本営跡
Nikon D700
Nikon Ai AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)
A ( F3.5 -1/320 ) ISO400 -0.7EV



坑内に入ってみると当然ながら真っ暗…
つうかそれ以上に驚きなのは涼しい、というか寒いくらい気温が低い!

ボクが行った日は猛烈な酷暑の日だっただけに
巨大な冷蔵庫に入った気分だ。洞窟でもこんなに涼しくないゾ。


松代大本営跡
Nikon D700
Nikon Ai AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)
M ( F1.4 -1/100 ) ISO1600



そして全部で10キロあると言われる坑道は本当にデカイ。

ボクが歩いたのは公開されている500メートル程だが
暗さも相まって物凄く長い距離に感じられる。

坑道は碁盤の目のように掘られていて
途中たくさんの交差点があるが
迷子にならないように公開道以外は金網で封鎖してある。


この巨大地下要塞は朝鮮人約7,000人と日本人約3,000人が
12時間二交替で極秘に工事に当たったらしいが、
敗戦により、進捗度75%の段階で、工事は中止された。
と言ってもたった9ヶ月でここまで掘ったらしいので
国が本気になると物凄い工事をするものだと感心してしまう。


で、なんで松代みたいな田舎に遷都を考えていたんだ?
という事だが、以下のような理由だったらしい。

・本州の陸地の最も幅の広いところにあり、近くに飛行場がある。
・固い岩盤で掘削に適し、10t爆弾にも耐える。
・長野県の人は心が純朴で秘密が守られる。
・信州は神州に通じ、品格もある。


最後の理由がなんともかつての大日本帝国らしいですな。

坑内は公開するにあたり落盤防止の為補強が一部なされているが
殆どは当時のままで完全に時間が止まったような場所だ。

訪れる観光客もとても少ないので
暗くて静かな坑道を歩き進むとちょっと怖い。
と思っていたら怪しげな影があってちとビビる!


松代大本営跡
Nikon D700
Nikon Ai AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)
M ( F1.4 -1/100 ) ISO1600


フラッシュ焚いたらそれは平和の祈りを込めた
たくさんの千羽鶴でした(^^;


ところで戦争を直接知る世代も相当に高齢化し
今の日本人の殆どは戦争にリアリティを感じていないと思う。

ボクは祖父が南方戦線から復員した方だったので
少しだけ前線の過酷な話を体験者から直接聞かせてもらったが
当然戦争は既に遠い過去の実感しかない。

しかし、歴史というか時間は連続している以上
人は過去の出来事を正しく総括しないと
必ず同じ過ちを犯す、罪作りな生き物だと思う。

戦前戦中の昭和史は学校でも殆ど教えないし
すぐ右とか左とかの話にドンドンずれてしまう。

ボクは歴史は現代から順に遡って学ぶものだと思っているので
戦前戦中の歴史は趣味でボチボチ勉強しているが
あまりにいろいろな事が複雑に絡み合い過ぎていて
正直どう判断して良いか解らない事が殆どだ。

こうした歴史のモザイクが昭和史の検討を邪魔していると思うが
命がけで戦っていた祖父の為にも単純な善悪論で歴史を考えたく無い。


松代大本営跡
Nikon D700
Nikon Ai AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)
P ( F5.6 -1/60 ) ISO1600 -0.7EV


今の日本人は結論は急がなくて良いから
ちょっと前の歴史に興味だけは持つべきだと思うのだ。

少し前の歴史に無関心、というのは非常に無責任だと思う。

きっかけはこういう松代大本営みたいな所に来る事でも良いし
虚実おりまぜたこうした面白いマンガを読むことでも良い。

歴史の評価はあせらず後の世代に任せるにしても
とにかく若い人には年に一回終戦記念日の日だけで良いから
関心だけは持ってもらいたい。

歴史にもしも、は無いものだが
連合国側は日本を4つに分割統治する計画を持っていた事から
この大本営が可動してしまったら、我々日本人はどうなっていたのだろうか。

そう考え始める事が今生きている事への感謝と
明日への国のあり方への責任ある態度へとつながると思うのです。



■追伸
松代大本営の詳しい情報はこちら
クルマで行かれる方は近所の象山神社(佐久間象山を祀っている)
から歩いて行かれた方が良いと思います。









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