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球面ズミルックスが捉える光 -Shooting with Summilux35/F1.4 1st. 

 

Fujiya Hotel
Leica M6
Leitz Summilux 35mm F1.4
ADOX CHS 100 PET


ライカに興味を持った時からずっと気になっていたレンズがある。


それがSummilux 35mm F1.4 (1st.)
ズミルックス35の第一世代と言われるレンズだ。
またの名を、球面ズミルックス35とも言う。

ライカ好きの人にはあまりにも有名なこのレンズ。
ご存じない方のためにちょっと解説をすると…

このレンズは1961年に発売された当時、世界一明るい35mmレンズ。
と、言っても、実はライカのイメージに代表される高性能で有名なのではなく
世界一のクセ玉のひとつと言って過言でない事で有名なのです。

このレンズの特徴は非常に解りやすく、
絞りで描写が極端に変化するのです。

絞ると線が細く丹精な描写かつ、昔の広角レンズにありがちな
歪曲収差もほとんど感じられないところが非常に好印象。
コントラストこそ現代レンズと比べて古いレンズらしく
ちょっとアッサリしてますが絞って使う分には今でも十分良いレンズです。



ところが開放1.4に絞りを開くと世界が激変します(笑)

レンズの性能を決める収差には
球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲、がありますが
このズミルックス・ファーストの開放は収差のオンパレード状態です(^^;

その画面は像が滲み、画面隅の点光源は崩れ、周辺は流れ
光線の状態によってはたいそう派手なフレアやゴーストまで出ます。
#各収差に関してはこちらが勉強になります。

ですのでこのレンズは昔から人によって好き嫌いが大変激しく
人によっては糞レンズの代表とも言うそうです。

今考えてみればよくこんなレンズを発売したものだと思いますねえ。
カール・ツァイスやニコンの設計思想だったら絶対失敗作と認定します
というか発売は絶対しないでしょう。

これらの収差を抑えるには非球面レンズ(ドラ焼みたいな形)が
レンズエレメントに必要なのですが、非球面レンズは製造が難しく
コストを抑えて製造出来なかった時代だから出たのがこのレンズ。
そう球面レンズしか使ってないので、球面ズミルックスというのです。



Kane
Leica M6
Leitz Summilux 35mm F1.4
ADOX CHS 100 PET



ところがこのクセの強いレンズは結局35年間も発売された
ライカのレンズでも相当なロングセラー商品でして
アンチと同じ位、というかそれ以上ファンが多いのです。

ボクは現代レンズと違う味のオールドレンズが大変好きで
以前もオールドレンズを考える -Invitation to legacy lens 
という記事をシリーズで書きましたが、そのクセ玉編では
ボクのクセ玉へのアツい思いを書いたつもりです(笑)


また、このブログの構成でも
Old Camera, Legacy Lens というカテゴリを作って
オールドレンズのレビュウ等を書いたりしているので
クセというか味のあるレンズは大好物デス。


このレンズの開放の描写の良さを簡単に言うと
ソフトフォーカスのように甘くまろやかに写ります。

と言ってもソフトものと違う光の滲みとかがあり
良い光にハマると何とも言えない他にない写りがするのです。



1本のレンズで全く違った2つの顔を併せ持つこの不思議なレンズ
最近は人気も上昇傾向みたいで正直言って高値です。

M4買った時このズミルックスにそっくりなレンズ構成で
開放は甘くて個性的、と謳ったフォクトレンダーの
ノクトン・クラシック35を買いましたが意外にフツーでがっかり
#あ、良いレンズですよ!想像よりクセが少ないという意味デス

しかしカメラマガジンno.15で、密かに敬愛する
セイケトミオさんのこのレンズを使った写真を見たら
もう気になってしょうがない(笑)

昨年6月のある日定期巡回している銀座三共カメラに立ち寄ると
棚の奥に先週までは無かった見慣れないズミルックスがw

つか値段を見て驚きました。
最近の相場は20万前後なのに16万円!!!
しかも純正12504フードと純正保護フィルター付き!!!
#ライカは純正アクセサリすら高くて平気で1万以上する

そそくさと悪い人にさらわれないよう保護したのは言うまでもありませんw

ボクのズミルックスは230万台、1970年のものなのですが
実は距離目盛の色が何故か赤でして(普通は黄色)ちょっと変わってます。

店の人は後塗りでもしたのでは?との事でしたが
新M型ライカのすべて という本を見ると
168ページにモノクロでちょっと解りにくいのだが
明らかに距離目盛の文字が暗いのがある(他の写真は明るい=黄色)ので
どうやら黄色以外の玉はやはり存在するらしい…

田鹿さんで聞いても赤い文字の聞いたことがあるとの事で
(良い個体ですね~と褒められて舞い上がったw)
ひょっとして格安のくせにレアな代物かもしれません(^^

あんまりお買い得なので当然他の同じズミルックス35と比べながら
レンズの状態を細かくチェックしましたが全く問題無し。
とーっても良い買い物をしたのですが、実は分割払いを未だ払ってまして、
現在M9なんかと一緒にカメラ負債多重債務者デス(^^;


Leica M6 with Summilux 35mm F1.4



どうやらボクはカメラやレンズとの出会いには恵まれているようで
それぞれ愛着もひとしおなのに使いこなしが追いつきません(笑)

このズミルックスもまだまだ使いこなしているとは言えませんが
期待通りの描写でヒジョーに気に入ってます。

特にモノクロフィルムで使うと時々驚く写真が出てきますね!
今回の作例はクロアチアのフィルムメーカーである
ADOXのCHSシリーズを使ったのですがとても良いです。

ADOXは昔ながらの製法でフィルムを細々とマニア向けに作っているらしく
何でも銀の含有量が多めで確かにちょっと古い臭い香りがする写りながら
粒子は細かく、なんかズミルックスに合っている気がします。

特にトップの作例ですが、ホテルのロビーに挿し込む午後の柔らかい日差し…
このレンズの光の滲み方がそのまま日の暖かさを表現しているようで
ネガを見た時「おおっ!!」と言っちゃいましたw

下の三枚目は木漏れ日が立ち込める中に佇む鳥居を撮ったのですが
光が滲んだり歪んだり、と逆に神秘的な雰囲気が出ました。
確かにボクの目が感じていた絵はこんな感じだったんですよ~

ちなみに2枚目は確かF4位に絞った時。
やはり建物撮影で歪みが少ないのはいいですねえ♪



しかし、予期せぬ大きなゴーストで写真が台無しになる時も…
とにかく個性的なレンズ、と言ったらこれ程のものは無いでしょう。
やはり予測できない所に良さを感じながら、あえてフィルムで
楽しみたいレンズですね☆



20110802戸隠M6_ADOX_CHS50_006
Leica M6
Leitz Summilux 35mm F1.4
ADOX CHS 50








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