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A.ランゲ & ゾーネとライカのパーティに行ってきた -Leica x A. Lange & Söhne 

 

A. Lange & Söhn
Leica M9
Leitz Dual Range Summicron 50mm F2
M ( F2 -1/60 ) ISO160


先日お伝えしたこの前のライカ銀座店新年会に続き、
ライカ銀座店から、A.ランゲ & ゾーネとライカの
プライベート・パーティにお誘い頂いたので
そのレポをしたいと思います!!



皆さんは、A.ランゲ & ゾーネ をご存じでしょうか。

ランゲ・アンド・ゾーネ(A. Lange & Söhne)は、
1845年にドイツのグラスヒュッテ(Glashütte)に創業した
ドイツの高級時計メーカーとそのブランドの事。

ボクは名前だけは知っていたのだが、
最高級の時計という事で、触れたことは今まで当然なし(^^;


今回、時計とカメラという違うジャンルでありますが
同じくマイスターの国、ドイツが誇るプロダクツであり、
フィロソフィー等共通項が多いという事で
両社の日本法人が企画したパーティのようでした。

結論から言うと物凄く楽しかった!!

冗談ではなく、ライカ銀座店で買い物して良かった、
と素直に思える素晴らしいイベントでした。


それでは先ず、A.ランゲ & ゾーネとはどのような存在か
ちょっと解説しましょう!

ドイツが素晴らしいマイスターの居る国と解るので
ちょっと面白いですよ(^^


A. Lange & Söhn
Leica M9
Leica APO-SUMMICRON-M 75mm F2 ASPH.
M ( F2 -1/90 ) ISO160


A.ランゲ&ゾーネのルーツはなんと今から200年程前、
ドイツ未統一時代の1800年代前半にさかのぼる。

現在のドイツ東部にあったザクセン王国
そこの宮廷時計師だったフェルディナント・アドルフ・ランゲが
(Ferdinand Adolph Lange、1815年2月18日-1875年12月3日)
工房を開設したのがはじまりで、息子達が長ずると会社化したもの
(ランゲ・アンド・ゾーネの社名は「ランゲとその息子たち」の意)

A.ランゲ&ゾーネの故郷、グラスヒュッテという町は
ザクセンのエルツ山地にある美しくて小さな町、
ドイツ東部の大都市、ドレスデンのほど近くにあります。


--------------------------------


ところで、ドレスデンという街は長くカメラの都でした。

世界初の一眼レフカメラであるキネ・エグザクタの生まれ故郷であります。

戦後においても、西独のカメラメーカーがライカを残して次々と
日本メーカーに敗れ撤退した中、最後まで日本のカメラと
一眼レフ市場で戦っていたのが、東独のドレスデンに本拠を置く
プラクチカ等でも有名なペンタコン社でした。

他にも、かつてのザクセン王国、現在のザクセン州には
陶磁器で超有名なマイセンもある事から
いかにザクセンはモノづくりの土地としての
歴史と風土があるかがよく解りますね。


これもこのザクセンの地に君臨した強王アウグストとして知られる
選帝侯フリードリッヒ・アウグスト一世に依る所が大きいのです。

科学や手工業、芸術、建築などの振興に情熱を注いだ人であり 
首都ドレスデンを中心として、ヨーロッパ文化の最も重要な中心地のひとつに
ザクセン王国は発展しました。 

ドレスデンが「北のフィレンツェ」とまで呼ばれるようになったのも彼の功績で、
まさに彼の登場によってザクセンの栄光時代が始まったと言われてます。

という事で、残念ながらボクはドイツには未だ行ったこと無いのですが
ザクセン州やドレスデンは一度は絶対に行こうと思ってます!


--------------------------------


話は戻って、A.ランゲ&ゾーネの創始者、F・A・ランゲは
美しいながらも、これといって何も産業が無いグラスヒュッテの
貧困・失業対策として事業を始めたと伝えられています。

後にグラスヒュッテの村長にも選ばれ、
グラスヒュッテを時計の生産地へと変貌させ今に至るのですが
本当の殖産興業というのは時を超えて価値のあるモノづくりである
というのを改めて認識させてくれる偉大な人だったんですね。


しかし、第二次世界大戦中、グラスヒュッテは戦災に遭い、
さらに戦後グラスヒュッテの時計メーカーは設備や資産は
東独政府やソ連に接収され国営時計工場に統合されてしまいます。


4代目のヴァルター・ランゲ(Walter Lange)は
1960年代に再興を意図するが残念ながら頓挫
しかし1990年の東西ドイツ統一時に奇跡が起こります。

自身も時計師としての経験を持つ
ドイツの財閥マンネスマングループの鉄鋼部門の代表が
「統一を記念してドイツ時計の最高峰を復活させよう」と
傘下のインターナショナル・ウォッチ・カンパニーの社長に命じ、
偶然にもマンネスマン傘下の企業でサラリーマンをしていた
ヴァルター・ランゲを探し出し再建されたのが
現在のA.ランゲ&ゾーネなのです。


A. Lange & Söhn
Leica M9
Leitz Dual Range Summicron 50mm F2
M ( F2 -1/60 ) ISO160



以前カール・ツアイスの歴史について書いた事ありますが
この戦争と政治に翻弄されたドイツの製造業の物語は
なかなか読み物としても面白いものがありますね。

しかし、戦争や共産主義に負けずマイスター精神を貫いた
ゲルマン魂というのは本当に素晴らしいと思います。


さて、そうした歴史に裏打ちされた
現在のA.ランゲ&ゾーネの時計の魅力として
ドイツのマイスターによる仕上げの美しさや
大変な長期の使用にも耐える精巧さで
機械式高級時計の最高峰と認知されてます。

ヒゲゼンマイのような特殊パーツも含めた
自社一貫生産体制をとるメーカー(マニュファクチュール)
として地位を確立しているのも名声に繋がってます。

しかも頑なに技術を守るだけでなく
「伝統の進化形」と最近はスローガンを立て
意欲的で魅力的な時計を作り出しているのがまた凄い。


上の写真はランゲ・ツァイトヴェルクというモデルですが
最初機械式デジタル時計と聞いて、?と思ったのですが
デジタルとは針でなく数字で表示するという意味だそうです。

これが全部機械式で動いているのですが
素人目線で考えると簡単そうですが凄いんですよ!
後で中がどんな仕組みや工夫に溢れているか知って
ちょっと本気で感動したりした次第です。


A. Lange & Söhn
Leica M9
Leitz Dual Range Summicron 50mm F2
M ( F2 -1/60 ) ISO160




こちらはA.ランゲ&ゾーネのペーターさんです。
もちろんドイツ人ですが、来日15年という事で
日本語ペラペラです。

とても気さくな方で焼き鳥とビールがお好きとの事で
ペーターさんとライカ・ジャパンの方と3人で
いろいろな話で本当に盛り上がりました!


ボクはモノづくりに賭ける姿勢という点で
ドイツ人と日本人は物凄く近いと常々思っているんですよね。

先ずは米国人や中国人には絶対マネできない
モノづくりの精神論みたいなので盛り上がった後、
モノの本当の価値というものについて話合いました。



今、日本でも若い人を中心にモノが売れない、
といかモノに対する執着心が薄れていると良く聞きます。

でも、若い人の話をよく聞くと、そんな事も無いんですよね。
生まれた時から周りはモノに溢れているのでクールに考えているだけで
Value for Moneyというか、お金を掛ける価値があるかどうか
冷静に考えているだけだと思います。

しかも最近は世界的に金融危機を背景とした不景気の陰があり
実体経済の何倍もある天文学的な数字だけの世界が本当に良いのか、とか
世間的にはお金の価値の再考も迫られている訳です。



当然モノも同じで、家電なんかのコモディティ化したものは
年々信じられない速度で性能が上がるのに反して値段が下がってきており、
僅か数年もあれば絶好調と言われていたメーカーが
巨額の赤字に苦しむとか、もはやギャンブルみたいなのが
今の病んだ世相かと思います。


A. Lange & Söhn
Leica M9
Leitz Dual Range Summicron 50mm F2
M ( F5.6 -1/60 ) ISO400



今ちょうどフォルクスワーゲンがテレビのCMで
「 いいものを長く 」 というシリーズをやってますが
今の消費者は皆、過剰な広告等に惑わされず
見る目が本当の意味でシビアになっているのかと思います。

実際、物凄いテクノロジーのプロダクツであるはずのものが
例えばデジイチが数年で市場的に無価値になっていくのを見ると
金払う方の本音の心情とすれば「何だかな~…」と思いますよね。


そうした中、A.ランゲ&ゾーネの時計やライカなんかは
時代の変化を肯定的に取り入れつつも、
時計とは何か、カメラとは、写真とは何かを深く内省して
価値の下がらない、お金をかけるに値する本当に良いものを
作り出している会社だと思うのです。

もともとメーカーというのはプロダクツを通じて
顧客と深いコミュニケーションをしている訳ですが
日本のメーカーが得意としているように
顧客のニーズに細かく合わせていくのも大事である一方、
本来は本当の価値を顧客に提案していく存在でもあるはずなんですよね。

規模の経済であるグローバリズムの矛盾と綻びが問題になるなか
その対極であるローカリズムと高付加価値製造業の本来の価値が
ここに来て再び注目されるのでは、と最近個人的に考えてました。

だから、不景気の今こそ、実は本物のモノづくりが強いのではと思ってたのですが
実際ペーターさんと話すとこのご時世に良い結果が出ているらしく
また、一方のライカの方に聞いても、ライカ本体の業績は好調との事で、
やっぱり!と3人でたいそう盛り上がったのでした。



A. Lange & Söhn
Leica M9
Leitz Dual Range Summicron 50mm F2
M ( F2 -1/60 ) ISO160


さて、パーティの模様に話を戻すと、
先日のライカ銀座店新年会のメインのコンテンツは
簡易スタジオでの着物姿の綺麗なお姉さんの撮影会でしたが
今回のメインの被写体は時計と時計師です!

初めて時計師さんの時計のオーバーホールを見たのですが
感動しましたよ!

先ず何より実際見ると時計の部品が凄い!!

ボクは大手自動車メーカーに在職した事もあるので
本当の良いプロダクツというのは部品を見れば解る
と考えているのですが、ランゲ&ゾーネの部品は
想像を遥かに超えてました!

各パーツがきわめて小さいのは当然ですが、
そのひとつひとつの加工精度が凄すぎるというか、
もう、どうやって作っているんだろう?と思ってしまいます。

最近はカッティングにレーザーも使っているとの話でしたが
中にはレーザーじゃ無理な立体部品なんかもあり、
しかも、それに何故か部品にしては美しすぎる
赤い何かがついていたりします。

聞くとそれはルビーだそうでビックリ。

もう、見えない所に関するコダワリが凄すぎて
最近の中がどうなっているかブラックボックス化してる割には
簡単に壊れる某タイマー付家電なんかとは対局ですね。

お店ではやはりそうしたパーツの素晴らしさを
やはりきちんとお客様に伝えたいのか、
ご覧のように美しすぎる部品をきっちりディスプレイしてました。


A. Lange & Söhn
Leica M9
Leitz Dual Range Summicron 50mm F2
M ( F4 -1/60 ) ISO250


こうした精緻の極みを尽くした時計を触るには
熟練した技能が不可欠です。

時計師の方とも長い時間お話したのですが、
一人前になってお客様の時計を預かれるようになるには
最低でも10年はかかるそうです。

ボクも古いカメラやレンズの簡単なオーバーホールは
自分でやったりするのですが、次元が違います。

もうネジひとつにしても、これは埃ですか?(笑)
というくらい小さすぎますw

ネジというのは組み立てるときもトルク(締め具合)が
ちゃんとした製品には細かく規定されているのですが
時計の場合はもう、指先の研ぎ澄まされた感覚頼りみたいですね。

人間の手先の感覚の凄さに関する感動というか、
本当の職人の世界の凄味というか…
本物のマイスターの世界を見れて感動しまくりでした。


A. Lange & Söhn
Leica M9
Leitz Dual Range Summicron 50mm F2
M ( F2 -1/45 ) ISO250





時計の美しさも、各パーツのムーブメントを見ていると
本当の機能美というものをまざまざと見せられた気がします。

A.ランゲ&ゾーネの時計は裏側からパーツの動きが見れるのですが
この内部の美しさをさらに美しく見せるために
トゥールボグラフ “プール・ル・メリット”等は
表面にクリスタルの窓なんかも作ってますね。

美しいなぁ…ハア



確かにA.ランゲ&ゾーネは値段的には高い時計です。
ボクみたいな庶民には高根の花と言えるでしょう。

でもこういう本当の価値あるものにお金をかける
真のお金持ちには憧れますねえ。

ボクはブランドモノとか基本興味無いし、
小金持ちになってランボルギーニ買う奴とか嫌いなのですがw
こういう本当の価値を知る事は大好きです。

若い人にもこうした本当のモノの価値に是非触れて
将来のちょっとした目標にするのはとても良い事ではないでしょうか。


昔はライカやハッセルは雲の上の存在でしたが
それを目標にして大成された写真家の方は大勢います。

やはり本物を知る事で、自分の人生に与える影響というのは
バカにならないと思うのですよね。

ボクももうちょっと頑張ってみようという気になりました。

少しでもこの時計の凄さに興味を持たれた方は
是非お店で実物を見てみることをお勧めします!!

--------------------------------


なんか本当に感動していっぱい頑張って書いちゃいましたがw
最後まで読んで頂きありがとうございます!


こんな素敵で感動的なパーティに呼んで頂いた
ライカ銀座店の皆さんにはホント感謝です。

帰り際にはA.ランゲ&ゾーネのカタログ
というにはあまりに素晴らしいブックを頂きましたが
思わず真剣に読んですっかり堪能しました。

時計の美しさを満喫できた一日でしたね。

冗談ではなく、ライカ銀座店で買い物して良かったと思いました。

皆さんもポイントに惑わされてビッ○カメラとかで
ライカは買わない方がいいですよ(爆)


A. Lange & Söhn
Leica M9
Leitz Dual Range Summicron 50mm F2
M ( F2 -1/60 ) ISO160



【撮影メモ】

今回時計を撮るという事でM9にデュアルレンジ・ズミクロン
という布陣で臨みました。

ご存じの通りレンジファインダーカメラは接写が苦手。
でもこのDRズミクロンはメガネというアタッチメント付けると
最短撮影距離:45cmまで寄れます。

カメラ史に燦然と輝く名玉中の名玉、ズミクロンですが
このDR Summicronは中でも光学的に通常のズミクロンより
良いとされている。

なんでもズミクロン製造工程途中でよりよいものを
デュアルレンジ・ズミクロン用に加工したとの事。

そんな名玉の割に何故か世の中に接写での作例があまり無い。
ですので今回の作例中は結構貴重かもしれない(笑)

今回使ってみて思ったのは
解放ではほのかに上品な甘さがあるものの
例によってF4あたりまで絞るとウルトラシャープ。

ただ解放での接写ははピントが激薄になるので
手持ちだとちとツライかもしれませんね。

DRズミクロンはM9ではボディのハウジングに当たる部分があるので
4m~∞のピントは出せないのですが、接写専用レンズと考えれば
デジタル・ライカでも結構楽しく使えると思いました。

ところで、DRズミクロンの使いこなしに難儀していたら
ライカ銀座店のマクロエルマー90借りるの忘れてたw

今度は是非貸してくださいw



※おまけ

今回室内ミックス光という事で例によってM9のホワイトバランスは
若干暴れ気味だったのだが、帰宅してLightroomで現像する際
WBオートで現像したら綺麗に色が整った。

皆さん、M9は基本RAW撮りなので、WB性能は気にしなくて良いデスw











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コメント

こんばんは。

羨ましい!
仕事が遅くなり、そのまま飲み会。
参加できませんでしたよぉ。

Re: こんばんは。

それは残念でした(^^;

また機会はあると思いますので
その時は是非よろしくお願いいたします!!


> 羨ましい!
> 仕事が遅くなり、そのまま飲み会。
> 参加できませんでしたよぉ。
  • [2012/02/22]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

いい会に参加されましたね。
エルツ山脈のあたりはよく行きましたが、元は鉱業でしたが、資源の枯渇から木工業になどに変遷、いまでも木工の玩具を作っている小さな町がたくさんあります。小さい精密鉱業も多く、輸出産業がおおいところでもあります。ワタシはチェコへの輸入のお仕事をしていたのでドイツの鉄道会社とドイツから外国への輸出とチェコへの輸入を絡めて面白い仕事ができました。

Re: タイトルなし

これは本当にいい会でしたよ~
満足でした(^^

エルツ山脈のあたりやはり行かれてたんですね!
なんだか羨ましいお仕事されていたみたいで…いいなあ

今回のパーティで、またドレスデン行きたくなりました。
今度ゆっくり彼の地のお話聞かせて下さいね!

> いい会に参加されましたね。
> エルツ山脈のあたりはよく行きましたが、元は鉱業でしたが、資源の枯渇から木工業になどに変遷、いまでも木工の玩具を作っている小さな町がたくさんあります。小さい精密鉱業も多く、輸出産業がおおいところでもあります。ワタシはチェコへの輸入のお仕事をしていたのでドイツの鉄道会社とドイツから外国への輸出とチェコへの輸入を絡めて面白い仕事ができました。
  • [2012/02/22]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

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