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ドイツ製M42オールドレンズで撮る桜 

 

20120408_K-x (77 - 119)
PENTAX K-x
Schneider-Kreuznach Xenon 50mm F1.9
M ( F1.9 -1/2000) ISO100 AWB 


最近ライカにはまってM42オールドレンズをあまり使ってなかったので
ひさしぶりにK-x持ち出して、見事な枝垂桜のある近所の原木山妙行寺に
桜を撮りに行ってきました。

※今回はオールドレンズ作例盛りだくさんです(^^


先ずトップバッターとして、カール・ツアイス・イエナの超広角レンズ
フレクトゴン25mm F4に登場してもらいましょう!



20120408_K-x (111 - 119)
PENTAX K-x
Carl Zeiss Jena FLEKTOGON 25mm F4
M ( F16 -1/250) ISO200 AWB 



このレンズが登場した当時(1959年)というのは広角レンズというのは
まだまだ発展途上の製品でした。

標準レンズ(50mm)は相当昔のものでも、
現代レンズに引けを取らない描写のものもありますが
広角は35mmぐらいまでがまあ、見れるというのが正直な所で
28mm以下の広角レンズというのが技術的に非常に難しかった訳です。

あのライカですら60年位では自力で作れたのは28mmぐらいで
それ以上の超広角レンズであったスーパーアンギュロン等は
シュナイダー社に供給してもらう感じでした。

ましてやこの時期隆盛してきたばかりの一眼レフカメラは
ミラーボックスがある関係上、それまで広角レンズの主流の設計だった
対称系の設計はバックフォーカスが長すぎる為に使えず、
レトロフォーカスという望遠レンズをリバース(逆付け)したような設計の
一眼レフ専用広角レンズをイチから作らなくてはならなかった訳です。

そんな中登場したのがこのフレクトゴンで、
当時としては極めて高性能であった為非常に人気があったとの事

海野和男さんなんかもこの本で当時このレンズが憧れであった
事について語ってます。


20120408_K-x (109 - 119)
PENTAX K-x
Carl Zeiss Jena FLEKTOGON 25mm F4
M ( F16 -1/250) ISO200 AWB 


うんちくはこれくらいにして早速作例見ていきましょう。

レトロフォーカス型の広角レンズは、対称型の広角レンズに比べると
ディストーション(歪曲収差:画面の形の歪)が大きいものですが
このレンズは良好に補正されているようで、さすがはツアイス・イエナです。

ただ、もうひとつ私が持っている同じイエナ製のフレクトゴン20mm F2.8は
広角端が広がり、明るさを2.8にしたせいか物凄く糸巻型に歪ます。

フレクトゴン20mm F2.8のひずみはもう笑ってしまう程(ここに作例あり)ですが
この25は明るさも焦点距離も無理してないせいかずっと素直な写りです。

ツアイスはもともと25mmという焦点距離に昔からコダワリがあるようですが
この世界初の本格的超広角一眼レフレンズにも並々ならぬ情熱が感じられますね。

ご覧のように山門のシャドーも黒潰れする事なく
同時代のSLR用レンズと比べたら大変良い感じです。


20120408_K-x (72 - 119)
PENTAX K-x
Carl Zeiss Jena FLEKTOGON 25mm F4
M ( F16 -1/160) ISO100 AWB 


ただし、そうは言っても50年以上前に超広角レンズですから
現代レンズと比べたらやはり欠点はあります。

下記の作例だと分り易いのですが、周辺はやはり流れています。

そうは言っても同時代の広角レンズと比べたら優秀ですし
ハガキサイズくらいのプリントなら別にノープロブレムです。

なんと言ってもレンズの進化はコーティング技術とズームの技術
そして広角レンズの技術が顕著だった訳ですから
現代レンズと比べてどうこうというのは、そりゃ当たり前でしょう。

ところでご覧のように今回は残念ながら妙行寺の枝垂れ桜は大分散ってしまい
満開の時期を逃してしましました(;_;)


20120408_K-x (67 - 119)
PENTAX K-x
Carl Zeiss Jena FLEKTOGON 25mm F4
M ( F4 -1/250) ISO100 AWB 



このレンズの大きな特徴のひとつは最短撮影距離です。
なんと18cmまで寄れます!

海野和男さんはこの接写能力に惚れ込んでましたが
彼のように昆虫の生態を周りの環境含めて撮影するなら
超広角でこの最短撮影距離は確かに物凄い武器になりますね。

イエナの広角レンズは伝統的に接写能力がとても高いのですが
これは今でも割と使える機能かと思います。
実際現行のデジイチ用レンズでもここまで寄れませんし。



20120408_K-x (113 - 119)
PENTAX K-x
Carl Zeiss Jena FLEKTOGON 25mm F4
M ( F16 -1/250) ISO200 AWB 



このレンズ今まで開放で使う事があまりなかったのですが
今回開放でバリバリ使ってみて気づいた事がありました。

それは独特の甘さがあるという事。

ひとつ上の接写の写真等倍で見ると解りやすいと思いますが
遠景での描写も同様な傾向が出て不思議な仕上がりになります。

上はF16まで絞ったものですが
割ときっちりとシャープに写ってますが…
高速シャッターが切れるデジイチの強みで
開放で撮ってみると…



20120408_K-x (115 - 119)
PENTAX K-x
Carl Zeiss Jena FLEKTOGON 25mm F4
M ( F4 -1/2000) ISO200 AWB 



拡大するとよく分かるのですが、なんとも不思議な描写になりました。
手前の桜にピントを置いたのですが
どこにピントが来ているかも分かりずらい位甘いですw


正直現代レンズの尺度から見ると流石に古いというか
性能的には劣りますが、この解放の甘さは何かの表現に
使えないものかと思案中ですw

実際球面ズミルックス35の方が性能的にはヤバいし(^^;

このレンズはなんといってもカッコいいのがいいですね。
フィルター径: 77mmというのは迫力があり、ゼブラ柄も良く似合い
持ち歩いてても結構注目されます。

という事でトータルで考えるとボク的には結構好きなレンズです。


--------------------------------


次にこのブログ初登場のシュナイダー製レンズ、
Xenon 50mm F1.9の登場です。

クセノン、キセノン、ゼノンと読めそうですが
クセノンというのが一般的なようですね。
名前がカッコいいよな~

このレンズ、ペンタックスのマニアには割と知られた存在でして、
FA43mm F1.9 Limitedとすごく似ている描写と言われています。

焦点距離はPENTAXが43で、このXENONが50と違いますが
解放F値は同じF1.9という他に見ない珍しい値。
しかも両方ともパンケーキに近い薄型のサイズ。

また、シュナイダーはペンタックスにレンズを供給している、と
Wikiにも書いてありますが実際はどうなのでしょうねえ。


20120408_K-x (49 - 119)
PENTAX K-x
Schneider-Kreuznach Xenon 50mm F1.9
M ( F1.9 -1/800) ISO100 AWB




FA43mm F1.9 Limitedというのは人気あるレンズですが
このレンズの凄さは抜群の諧調表現にあると思います。

コントラストがぎりぎり浅すぎないくらいに軟調で
ボケ味も美しい独特の雰囲気のレンズという認識です。
#FA43らしい作例はこちらにあります。

ピーキーなデジタル用レンズではもう望めない描写ですが
ボク的には軟調気味な写りは大好きです。

そしてこのクセノンは確かにFA43に似て
割と特徴的な、どこか優しく柔かな雰囲気を持った写真が撮れます。


20120408_K-x (74 - 119)
PENTAX K-x
Schneider-Kreuznach Xenon 50mm F1.9
M ( F1.9 -1/1600) ISO200 AWB



収差が絶妙に残り気味なのが確かにFA Limitedシリーズに似て
良い空気感を画面に醸し出していますね。

が、個人的印象としてはFA43よりこのクセノンの方がクセが強い気がします
クセNonという訳ではありませんね←オヤヂw

この背景がちょっと意地悪なところでのボケ味なんか見ると
解って頂けますでしょう。



あと周辺は流れないですが、微妙に滲みます。

下の写真真ん中の枝はシャープですが
等倍まで拡大すると周辺の枝は滲んでいるのが解るでしょう。


20120408_K-x (47 - 119)
PENTAX K-x
Schneider-Kreuznach Xenon 50mm F1.9
M ( F1.9 -1/4000) ISO100 AWB



私は実はFA43は他人から借りて使っただけなので
一回このクセノンとどう描写が同じか違うか三脚たてて実験してみたいですね。

でも写った写真全体が醸し出す雰囲気は確かに2つは似ております。
優しさが写りこむようなその描写は、好きな人にはたまらないでしょうね。

あと、FA43も作りがカッコイイレンズですが
このクセノンもなかなか味のあるデザインの鏡銅で
割といつも気に入ってつけてます。


--------------------------------


ここでひとつタイトルとは違いますが
日本製のレンズにも登場してもらいましょう。

解る人には解るし、結構羨ましがられるボクの自慢の一本
富岡製作所製のTOMIOKA COSINON AUTO 55mm F1.2です。


20120408_K-x (83 - 119)
PENTAX K-x
TOMIOKA COSINON AUTO 55mm F1.2
M ( F1.2 -1/400 ) ISO100 AWB


M42レンズで最も明るいこのレンズ、
リケノンやレビューノンのバージョンもあるらしいですが
富岡銘の入っているのは大変珍しいです。

富岡光学機械製作所は富岡正重が創業した伝説の会社です。

現在は京セラオプテックとして京セラ傘下の企業ですが
ヤシコン時代のカール・ツァイスレンズを製造していた事で有名です。


という事で光学技術に関しては優れたノウハウがあり
一部マニアには崇拝されている富岡製作所の
野心的な作品がこのTOMIOKA COSINON AUTO 55mm F1.2なのです。

が、このレンズ、幻と言われてあまり作例も見ないですが
実はとんでも無いクセ玉なのであります(笑)


20120408_K-x (80 - 119)
PENTAX K-x
TOMIOKA COSINON AUTO 55mm F1.2
M ( F1.2 -1/2500 ) ISO100 AWB



そのクセ玉たるゆえんは、解放でのボケと収差です。

後玉を無理に一部切り取ってまで作っている事からも
かなりこのレンズの設計には無理をしているのが解りますが
その甲斐あって(?)開放の描写はかなりユニークです。

いや、正直言うとユニークというよりも
事実上破綻しかかっているというのが正解。

以前夜景を撮った時にはありえないくらいの夜の蝶が写ってましたw

この夜の蝶というのは大口径レンズで出てくるコマ収差の事で
主に夜景の点光源が周辺部にある時発生する収差です。

が、点光源でなくとも、上の写真を見ると周辺部の花びらですら
一部が夜の蝶のように変形しています(笑)

このレンズの作例の1枚目の写真のように背景を意地悪なものにすると
もう何が何だか訳が解らない相当変なボケが出てきます(^^;


20120408_K-x (82 - 119)
PENTAX K-x
TOMIOKA COSINON AUTO 55mm F1.2
M ( F1.2 -1/2500 ) ISO100 AWB


しかしこの破綻寸前のボケ味は被写体を選べば
相当にドリーミーなものになります。

以前友人のオッサンを写した事があるのですがビックリしましたw
全体をつつむドリーミーなボケのお陰でとても優しい叔父様に見えます(爆)

そんな事もあったので、このレンズは整った背景で是非一度女性を写したいものです。
これでしか表現できない美しい味が出るのは間違いないと思いますわ。

個人的には球面ズミルックス35(初代)と同じ特徴を持つレンズかと。
こういうの知ってしまうとオールドレンズ遊びがやめられないのですわw

ちなみにこのレンズ、絞ると見違えるようにシャープに変身し
開放の描写とは似ても似つかない破綻の無い素晴らしい描写をします。
#絞った時の作例はこちらでもご覧になれますので是非見てください。



--------------------------------



トミオカ・コシノン55mm F1.2はボクが所有する43本のM42レンズ
の中でもずば抜けて高価でして、大体7万くらいでした。

一方、次に紹介するのは安いM42レンズの代表選手
PENTACON auto MC 50mm F1.8です。


このペンタコンオートはプラクチカMTL5をeBayで落札した時に
一緒についてきたもので、値段はカメラ込で日本円で3千円でしたw



20120408_K-x (99 - 119)
PENTAX K-x
PENTACON auto MC 50mm F1.8
M ( F1.8 -1/5000 ) ISO400 AWB


ペンタコンは東ドイツのドレスデンにあった人民公社、
つまり東独の光学メーカーの集合体でして
東独後期にはツアイス・イエナを含む東独全メーカーが
大同団結状態で出来た巨大組織でありました。

日本ではあまり馴染みのない存在ですが
北米には大量に輸出され、かなりの安価で売られたらしく
聞くところによるとウオルマートみたいなスーパーで
カメラとレンズセットで1万円位だったみたいです。

という事で日本じゃ中古屋でもあまりみないし
ヤフオクとかでもあまり数はありませんが
eBayでは結構程度の良いものがゴロゴロ捨て値で売られてます。

故に狙うならeBayでしょうね。


20120408_K-x (98 - 119)
PENTAX K-x
PENTACON auto MC 50mm F1.8
M ( F1.8 -1/800 ) ISO400 AWB


しかし安いのに、こいつはよく写ります!


また、最短撮影距離が33センチと寄れるのも
このレンズの素晴らしい所です。

自然なボケ味、解放からキリッと決まるシャープネス
コントラストや色表現も自然で変なクセはありません。


20120408_K-x (54 - 119)
PENTAX K-x
PENTACON auto MC 50mm F1.8
M ( F1.8 -1/2500 ) ISO100 AWB


開放で最短まで撮影すると僅かにハイライトに滲みがありますが
等倍まで見ないと気になる程ではありませんね。

まさに”標準”レンズといった風情の良レンズと言えましょう。



20120408_K-x (104 - 119)
PENTAX K-x
PENTACON auto MC 50mm F1.8
M ( F5.6 -1/1000 ) ISO400 AWB



F5.6まで絞ってみました。
とても良い写りですねえ

下はちょっとだけ絞った作例ですが
石の質感まで絶妙に表現してくれてます。

これくらいなら現行のヘボいズームレンズと比べても
遜色無いと言っても過言ではないでしょう。



20120408_K-x (107 - 119)
PENTAX K-x
PENTACON auto MC 50mm F1.8
M ( F2.8 -1/1600 ) ISO400 AWB



最後にあまり有名ではありませんが名玉の誉れ高い
Carl Zeiss Jena PANCOLAR 85mm F1.8です。

パンカラーは50mmは玉数も多く有名ですが
この85は数が少なくマイナーな存在です。

が、どうですか、解放からほぼ完ぺきな写り。

ファインダー覗いた時から、「おお!これは良いぞ!」と
一発で解りましたが…久しぶりにこの日使ったら、
なんと絞り羽が開放から閉じなくなってました(涙)

涙目になってしまったので作例は1枚だけです…

このレンズは修理しても使いたいなぁ…
でも今修理控えているカメラが2台にレンズ1本…
M3のオーバーホールもしたいし…
おもしろかったけど最後ちょっと切ない一日でした(^^;



20120408_K-x (78 - 119)
PENTAX K-x
Carl Zeiss Jena PANCOLAR 85mm F1.8
M ( F1.8 -1/3200 ) ISO100 AWB


次回は一緒に持って行ったペンタックスの神レンズ
FA★ 85mm F1.4 の作例をお送りしましょう!










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コメント

富岡ボケボケな感じがいいですね(^-^)

ペンタコンは安いのが嬉しいですね。
Tessar50mmみたいに「安くて美味い」というレンズが好きです。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます!

トミオカ凄いでしょw
このボケはちょっと異常ですw

ペンタコンやテッサーは安い、早い(明るい)、美味しい(写り)の三拍子揃った
M42らしい、いいレンズですよね!


> 富岡ボケボケな感じがいいですね(^-^)
>
> ペンタコンは安いのが嬉しいですね。
> Tessar50mmみたいに「安くて美味い」というレンズが好きです。
  • [2012/04/13]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
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