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ライカ新製品発表会レポート2 -DAS WESENTLICHE in Tokyo Report 

 

20120513_M9 (19 - 22)



前回に引き続き、ライカ新製品発表会 -DAS WESENTLICHE in Tokyo に
参加したレポートです!

ライカMモノクロームで撮った作例もあります!!




先ずはAPO-SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.

これ、何より話題になったのは価格でしょう(笑)

なんと言っても先代モデルの約3倍の70万円!!

一体どこの世界にF2の標準レンズに70万も出すのか?
…と、庶民感覚では正直思ってしまいますが(笑)
先ずは黙ってステファン・ダニエルさんのプレゼンを聞きましょう。



20120513_M9 (24 - 44)


・飛び抜けたイメージ・パフォーマンスのハイスピード標準レンズ
 世界最高のレンズである
・素晴らしいボケ味
・回転式の組み込みフード
・真鍮製のフロントキャップ
・特性の化粧箱梱包


いきなり世界最高のレンズである、と断言している所からも
ライカの自信の程が伺われます。

ライカでもボケはBokehというのが確認出来たのも面白いですね。

触ってみると組み込みフードはズミルックスのように引っ張ってから
回転して固定させるのではなく、内部にスリットがあり、
回転させるとそのまま繰り出してくるユニークな設計でした。


フィルター径は39mm。レンズ構成は5群9枚。絞り羽根は11枚。
最小絞りF16。最短撮影距離0.7m。最大撮影倍率は1:11.3。
本体サイズは53×47mm(最大径×全長)。重量は300g。

スペックで見る限りは最近のライカレンズと同じような仕様です。

イベントではPeter Karbeさんというライカの光学責任者の方が
レンズ設計に対する思いを語ったビデオが上映されました。
Youtubeで同じものを発見したので先ずご覧下さい
#ただしドイツ語に英語の字幕です






見て頂くと解るのですが、非常にライカの伝統を重んじています。
どこから我々が来たのか、なんてドイツ人らしい哲学的言い回しもあります。

また、Max Berekがレンズ設計をした、当時のオリジナルの書類が
映し出されていて、ある意味貴重な映像かもしれません。
#今年はマックス・ベレークがライツに入社し丁度100年だそうです

Peter Karbeさんによると、今回発売された
APO-SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.の構想は16年前に遡るんですね。


光学系は1979年発売の先代モデルをベースに、
現行ズミルックス35mm、50mmと同様にフローティングシステムを採用、
近接でも高い描写力を発揮するとの事です。

アポクロマートレンズの採用で色収差を抑え、
MTFの試験結果では画面全体で50%を超えるコントラストを有するという。
 
実際このテクニカルデータ見てもMTFはかなーり優秀な事が伺え
確かに先代と比べ物凄く性能向上している事が如実に解ります。
歪曲収差もゼロといって差し支えなさそうです。

レンズ構成図を見ると現行のズミルックス50や
アポ・ズミクロン75と同様に後群に凹を配置しており
標準レンズに多いガウス型とは違った個性がありますね。

アポ・ズミクロン75は私も所有してますが非常に素晴らしいレンズです。

また、ズミルックス50はライカ銀座店で借りて撮ったのですが
こちらもM9の割と貧弱な背面モニターで見てもすぐ解るくらい
ため息出るような描写をする素晴らしいレンズです。

ですので、このズミクロンの描写への期待も否が応でも高まる訳です。

SUMMILUX-M_50mm_F1.4_ASPH. の作例はこちら
APO-SUMMICRON-M_75mm_F2_ASPH.の作例はこちら 


何にしてもズミクロンという名前はライカを知っている人間にとっては
非常に特別な響きがあります。

初代ズミクロンは、ライカの名声を不動のものにしたレンズ、
と言っても過言ではありません。

空気レンズが採用され、当時驚異的な高解像度レンズで、
「空気まで写る」と言われ、実際多くの著名写真家に愛され
数々の名作や伝説、神話を産んだレンズとしてあまりにも有名です。


ライカの杢中さんとお話した時、ライカの開発陣の異様なまでのコダワリが
あの値段のレンズになった、と笑顔で語られてましたが
推測するにライカはズミクロン神話を現代に再び狙ってきたのかもしれませんね。

実際このレンズはライカの一つのベンチマークになるそうです。




しかし、レンズばかりは数値の性能だけでは解りません。
実際このアポズミ50はどのような描写かは実際に写さない事には…

そう思っていると、当日会場では太っ腹な事にLeica M Monochromに
持参したSDカードを差して撮影、データを持ち帰らせて頂きました!

そしてこれがLeica M MonochromにAPO-SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.
という160万円コースの写りです!!



20120513_M9 (1 - 44)
Leica M Monochrom
APO-SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.
A ( F2 -1/750 ) ISO640



ボクは僅かに軟調気味ながらも絶妙にトーンを豊かに出せるのが
オールドライカ・レンズとフィルムの組合せの好きな所でありました。

これは今でもデジタルはもちろん、ほかに出せない味がありまして
すごいぞ ズマロン サンハン -Amazing Summron F3.5 
という記事でその凄さを作例付で詳しく紹介した所、
いつの間にかこのブログの人気記事になってたりします。

やはり、皆さんお目が高いですね(^^


しかしマグナム・フォトグラファーJacob Aue Sobol 氏の公式作例では
正直、けっこう硬調な仕上げをしている印象がありました。
#ご本人のサイトみても作風自体がそうですし

実際のライカ・モノクロームはどうなのだろう?とちょっと不安に思ったのですが
使った印象はやはりライカらしい豊かなトーンが出ていると思います。



現代のデジタル向けのレンズはどれもパキパキに硬すぎて
正直モノクロやるにはちょっと物足りない印象ですが
このAPO-SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.は最新レンズながら
柔らかな描写でかなりの好印象です。

それに中間色の階調が豊かなレンズは、どこか湿り気のある
所謂「WETな描写」が出来ると思っているのですが、
このアポズミ50はモノクロでもそういったウエット感が出てますね。

シャープでハイコントラストなレンズは多いですが
この湿り気のある描写のレンズというのは、意外と少ないです。

ボクの所有している109本のレンズの中でも
明らかに解るのはAi AF DC-Nikkor 135mmF2Dくらいです。



という事で、階調については第一印象からかなり良いのですが、
他に自分なりに気づいたことをいくつか書くと…

・言うだけ会ってボケはスムージーで品がある
・線が細く上品な描写
・F2にしてはピントがシビア
・開放から全く破綻なく、MTF通りの印象

レンズはこんな所ですが、ボディも解像度は言うまでもなく
階調もよくひろっています。

高感度性能も試しましたが、相当ディテールは粘りますね。
それに色ノイズから開放されるので、思った以上によく見えがち。


しかし、Leica M Monochromとアポズミ50の夢セットを手にすると
正直興奮してフワフワしていて、もっといろいろ作例とればよかった!
と後で一瞬後悔してしまいました。

が、まだ使い込んで無い私の作例を余計にあげるより
是非今後出てくるプロの作例を皆さん楽しみにしてもらいたい
という事で作例は1点だけにしておきます(笑)

会場でも、「これは思ったよりイイ!!」という声も沢山聞かれましたが
この声がある意味ユーザーの答えなのでしょうね。


おまけ情報ですがライカMモノクロームはセンサーにIRフィルタがあるので
赤外線写真を撮られる方にはM8をおススメするとの事でした。


20120513_M9 (29 - 44)


という事でLeica M MonochromとAPO-SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.で
大変長文なレポートを書いているうちに翌日行われたプレス向け発表会の記事が
UPされはじめました。

ですので、発表のアウトラインはデジカメウオッチに譲るとして、
ここではその他の情報で、当日会場に居て分かったことを中心に書きます。


■Leica X2

世界初のモノクロ専用機と超高級標準レンズの陰に隠れて
ちょっと可哀想でしたがX2も良かったです。

X2で先ず目につく進化はEVFが搭載した事ですが、
よく見るとX1をきっちり正常進化させたカメラと解ります。

X1は画質に妥協したくない人のサブカメラとして魅力的でして、
そのクラシカルなデザインも相まって実は結構欲しいですw

ただX1は初号機という事もあり、欠点ではないにせよ
弱点とは言える部分は正直ありまして、
カメラに限らず何でも初号機には慎重なボクとしては
X2の出番を待っている所がありました。

今回、開発を担当された杢中さんと
ゆっくりお話し出来がのが何より良かったのですが
このX2にはやはり相当自信おありのようでした。

実際触っていてもかなーり感触がいいです。
個人的には期待通りの仕上がりだと思います!

AF等は大幅に早くなっているみたいですし、
機動性を求められるスナップにはもってこいですね。

正直Xシリーズの方でモノクロ専用機とか出してもらいたいです。
と、実は杢中さんにもこっそりお願いしました(^^

※追記
EVFは「Electronic Viso-Flex(ビゾフレックス) viewfinder」
っていうんですね!さすがw


--------------------------


■ライカSシステム用のハッセルブラッドHレンズアダプター
 
■ライカSレンズセントラルシャッター
 (レンズシャッター、CSレンズ)搭載モデル


正直Sシステムはボクにはあまりに高額すぎて興味薄かったのですが
実はデュアルシャッターシステムだったのですね!

要するにフォーカルプレーン・シャッターと、レンズ・シャッターの
2つのシャッターシステムをスイッチひとつで切り替えられるとの事。

もともと高速シンクロはレンズシャッターの得意とする所で
ハッセルがプロの現場で愛されたのもそこに理由がある訳です。

今回同様のシステムを持つハッセル用アダプターも出たことで
Sシステムの表現の幅が広がった訳です。



■「ライカM9-Pエルメスエディション - セリエ・リミテ・ジャン・ルイ・デュマ」
 (Serie Limitee Jean-Louis Dumas)


100台限定のこのセット、価格は未定との事ですがいくらするんでしょうw

私のような庶民には高根の花以外の何物でもないですが
この記念限定セットに関する逸話はちょっと面白かったです。

これは2010年5月に亡くなったエルメス前社長の
ジャン・ルイ・デュマ氏との友好を記念したモデルだそうです。

デュマ氏はフォトグラファーとしても活動されていたらしく、
愛機は当然ライカのM6だそうで、このセットには彼の写真集も
同梱されるとの事です。

同氏はステファン・ダニエル氏いわく“ライカの恩人”だそうでして、
ライカカメラ社が2002~2003年頃に経営難に陥った際、
エルメス社として出資の決断を行なった人物だとの事です。 

さらに驚くべきは会場に居たご紳士が質疑応答の際発言された折、
この紳士はデュマ氏となんとご友人だったそうなのです。

何でもデュマ氏にお会いしていた際にライカの話で盛り上がり
その会話が元になってその場でデュマ氏はどこかに電話。
聞くとそれが出資のキッカケになったとの事。

最近ライカのイベントに行くと、このご紳士はよくお見受けするのですが
圧倒的存在感があり、いつも気になる存在のお方でした。

しかもライカとエルメスのこんなご縁を演出された方だとは
ライカのスタッフの皆さんも知らなかったらしく、
ダニエル氏をはじめ会場全体が色めきだったのも印象的でしたね。

それにしても恩義のある方や貢献の大きかった方に
記念モデルという形で恩返しする姿勢というのは素敵です。

日本メーカーもこういう所見習って欲しいものです。


-------------------------------


その他会場に居たならではの情報としましては
Rシリーズに関するものがありました。


残念ながらRシリーズはディスコン状態なのですが
ライカとしては同シリーズを見捨てた訳ではなく、
諸事情あってディスコン状態だが捲土重来を考えているとの事でした。

Rシリーズファンには嬉しいニュースですね!


ライカからこの日のイベントの最後の情報として、
今年9月はケルンで開催されるフォトキナの年なのですが、
今年ある一つのホールをライカは丸ごと使用すると予告されました!

その広さに恥じないものを用意する!との事で
何が出るかはヒントもありませんでしたが、
意欲的な新製品が今年中にまた出る事を示唆してました。

それはM10?みたいな会場の雰囲気を察知し
ダニエル氏は、たぶんアダプタが沢山出る、とジョーク飛ばしてましたが
今年はライカに俄然注目度があがる年になりそうですね。


----------------------------


最後にイベントに参加させて頂いた全体の感想ですが
ライカがクラフトマンシップをとても大切にしているのが伝わりました。

職人の手によるハンドメイド作業の様子のビデオ等もふんだんに流し
いかに自分達が細かい所までモノづくりに拘っているかをアピールしてました。





聞くとドイツの人件費というのは世界一高いそうでして、
日本のバカな経営者なら中国とかに逃げ出しているでしょうが
ほんとうの付加価値のあるモノづくりとは何か?
という答えをライカは発信しているように思います。

もちろん、日本的価値観の「いいものを安く」はとても大事ですが
今の世相を見ると、明らかに何かが間違っていると思いますし、
実際日本が誇る家電メーカーはどこも業績がボロボロです。

昨今金融に対する信頼感が根底からゆらぎはじめ
際限のない使い捨て消費資本主義にも疑問符が上がっている事から考えても
本当に良いものを長く存分に使う、という往年の価値観が
再び見直される気がしてます。

ランゲ&ゾーネとライカのパーティの記事でも書きましたが
実際このご時世にランゲとライカは絶好調みたいですし、
ライカのアティチュードというのは今後より注目されるでしょうね。



それにしてもこういうイベントを通じて、
ライカという豊かなブランド体験が出来るのは幸せです。
これぞライカ銀座直営店で買ってよかったと本当に思える瞬間です。

こうした素晴らしいブランド体験は福家社長の手腕に依る所が大きいと思います。
今回直接お話しさせて頂いて直感いたしました。

お蔭様で自分のカメラに益々誇りを持って楽しむ事が出来ます。
厚く御礼申し上げたいと思います。



追伸:
一生懸命書いていたら前回と今回の記事のUPが
予定よりそれぞれ半日遅れてしまいました。

楽しみに待っていた皆様お待たせして申し訳ございませんでした。









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コメント

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Re: タイトルなし

鍵コメさん

黒いシャツにジーンズ、髪は普通の短髪ですw

首にM9、クランプラーの黒いバックもってました!


  • [2012/05/15]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

こんにちは。

読み応えのある記事ありがとうございました。
メチャクチャ欲しくなりました。
でもレンズ込み160万円は厳しすぎますね。

買うことはないでしょうが、あこがれの機種です。

僕は当面Leica CLモノクロでいくと思います。
次に買うとしてもフィルムM3あたりに落ち着く気がします。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます!

確かにいくらライカのフィロソフィーに感心したとはいえ
160万は現実としてかなり厳しいですよね(^^;

でもこういう夢を持てるのって実は幸せなのかも、
って思ったりもします(^^

M3あたり機会があれば是非行ってください!
ボクもフィルムライカでモノクロ写真大切に撮っていこうと思います。


> こんにちは。
>
> 読み応えのある記事ありがとうございました。
> メチャクチャ欲しくなりました。
> でもレンズ込み160万円は厳しすぎますね。
>
> 買うことはないでしょうが、あこがれの機種です。
>
> 僕は当面Leica CLモノクロでいくと思います。
> 次に買うとしてもフィルムM3あたりに落ち着く気がします。
  • [2012/05/15]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

Rライカの復活は楽しみですね。
Zeiss研究の大家、以前カウフマン博士の来日時に通訳をされた竹田さんは、Rズミクロン50mmは最高峰の標準レンズ(Mズミクロン以上)とおっしゃってました。
意外に欧州ではRライカの評価が高いですしね。

Re: タイトルなし

Rズミクロンはそんなに高性能なんですか!
知りませんでした(^^
ありがとうございます。

Rライカ、ひょっとして今年のフォトキナで復活したりすると
俄然面白いんですけどね(^^


> Rライカの復活は楽しみですね。
> Zeiss研究の大家、以前カウフマン博士の来日時に通訳をされた竹田さんは、Rズミクロン50mmは最高峰の標準レンズ(Mズミクロン以上)とおっしゃってました。
> 意外に欧州ではRライカの評価が高いですしね。
  • [2012/05/16]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

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Re: 50mm summicron ASPH

鍵コメさん、コメントありがとうございます!

レポート一生懸命書いたので、そう言っていただけると嬉しいです!

いろいろ情報とアドバイスも感謝です!

今後もよろしくお願いします_(_"_)_
  • [2012/05/19]
  • URL |
  • ふくいのりすけ
  • [ 編集 ]

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まとめtyaiました【ライカ新製品発表会レポート2 -DAS WESENTLICHE in Tokyo Report】】

  前回に引き続き、ライカ新製品発表会 -DAS WESENTLICHE in Tokyo に 参加したレポートです! ライカMモノクロームで撮った作例もあります!!
  • [2012/05/15]
  • URL |
  • まとめwoネタ速neo |
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